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リレー小説「うどん」(仮題)7章・8章 筆者名入りバージョン

全部載せるとすごい量になってしまうので、7章と8章だけ。書いてた時のままの雰囲気をお届けします。
room.asobo/salon 398番, hana 「体力にものいわせる」
ている。そこに現れた巨大乾麺を背負った男。彼は大
room.asobo/salon 403番, kneo 「必ず物が壊れる」
海ガラスカタツムリの殻が壊れたとき、その肉の代わりにパスタ大王から巨大乾麺
room.asobo/salon 406番, kurose 「落語のネタを入れる」
を受け取った。ああこの乾麺こそ蛇含草によって溶かされた清兵衛の果ての姿、
room.asobo/salon 408番, aqishii 「歌を歌う」
腰の強さと麺の艶も恨めしい。フフフンと鼻歌混じりに大鍋に湯を沸かすと塩を一
room.asobo/salon 409番, ron 「反復する擬声語・擬態語」
つまみパラパラリン。「この間抜けめが、ぐわしぐわしと投入してこそ大王直伝の
room.asobo/salon 419番, kneo 「必ず物が壊れる」
腰の強さも出ようというもの。理屈を知らずして伝統を破壊するオタンコナスは蛇
room.asobo/salon 420番, kurose 「落語のネタを入れる」
の目傘で打たれてしまえ。塩の投入で見得を切れるようでなくては
room.asobo/salon 422番, kneo 「必ず物が壊れる」
鍋は任せられぬ」と魯山人が一喝すれば、町田町蔵が壊れた傘を振りかざしながら
room.asobo/salon 423番, kurose 「落語のネタを入れる」
黒羽二重の紋付に五分月代、大小を落し差しに、尻を高くはしょった格好で、
room.asobo/salon 425番, aqishii 「歌を歌う」
屁をひれば、プーピープーのピーヒャララと放歌高吟するもお賑やか、とはや
room.asobo/salon 426番, kneo 「必ず物が壊れる」
合点した母蟹を、ぐしゃ、と踏み潰す。その残骸を鍋に投げ込み、ついでに横山弁
room.noko/salon 1109番, t.ide 「やわらかいものを入れる」
護士がどこからか捜し出してきた虎の子の子のタケノコと、やわやわに煮くずれる
room.asobo/salon 431番, taniyama 「冷たくなる」
四畳半フォークを投入した瞬間、火が消えた。急速に冷たくなる鍋の中。「なぜ
room.asobo/salon 432番, kneo 「必ず物が壊れる」
ダシも出ぬうちに、外道で味を壊すか。ここな愚鈍の大衆は煮込み愚鈍にしてくれ
room.asobo/salon 435番, aqishii 「歌を歌う」
なにくれとなく面倒をみてくれた六文銭も今や土くれ悲嘆にくれ今はひとり子守唄
room.asobo/salon 436番, hyakuta 「将棋用語を入れる」
なぞ歌ってたも」などと宣う鍋奉行、金角と銀角、2匹の邪鬼。流石に子持ち
room.asobo/salon 437番, taniyama 「冷たくなる」
の血が騒いだか母蟹、幽界から蘇って子守歌を歌いだした。流れ出す冷気。蒼白い
room.asobo/salon 438番, t.ide 「やわらかいものを入れる」
月光に晒されて、ブニュルブニュルと緩やかな不定形の蠢きが鍋のなかを満たしは
room.asobo/salon 439番, aqishii 「歌を歌う」
じめた。オ〜ソ〜レミぃヨ〜、鍋奉行の伊国な声色に誘われて覗き込めば、そは清
room.asobo/salon 440番, kurose 「落語のネタを入れる」
らかなしゃれこうべ、これこそ骨釣りで得た石川五衛門のもの、これさえあれば
room.asobo/salon 442番, sinf 「必ずエバる(エラそーにする)」
と鍋奉行、回りを押し退け仁王立ちにて魯山人に向かいて言い放つ。「この鍋
room.asobo/salon 443番, taniyama 「冷たくなる」
で血も凍るような本当の幽界煮込み愚鈍を作ってみせよう。一週間だけ待ってく
room.asobo/salon 444番, aqishii 「歌を歌う」
るるかりる、何かが起こるよくるるかりる、胸踊らせ待ちわびた25時25分に
room.asobo/salon 445番, kneo 「必ず物が壊れる」
この鍋のふた開くるべし。待ちきれずに開ければ破綻来るべし。すべてが空漠に帰
room.asobo/salon 448番, taniyama 「冷たくなる」
す大凶数がその力をついに現わすであろう。寒い名前。ああ私の名前はなぜこんな
room.asobo/salon 449番, ron 「反復する擬声語・擬態語」
にロミオなの。あぁ夜が明けるわ。かっこうかっこう。いいえあれはナイチンゲ
room.asobo/salon 453番, kneo 「必ず物が壊れる」
ェルかねじ巻き鳥か。時間のネズミが時計をかじって壊す音」金角と銀角が夫婦漫
room.asobo/salon 460番, hana 「体力にものいわす」
才をやっていると、茶目っ気を出した魯山人が鍋奉行にブレンバスターをかけ
room.asobo/salon 464番, taniyama 「冷たくなる」
ようとして逆にこちこちあた〜くをかけられて凍ってしまった。「この凍り魯山人
room.asobo/salon 465番, hana 「体力にものいわす」
はうまそうだな。鍋にぶっこむか、ぶちわってデザートにしてしまうか。きっとダシ
room.asobo/salon 467番, ron 「反復する擬声語・擬態語」
は出な〜い、二人きりのクリスマス・イブっ…そうだ、ケーキにしよう」いそいそ
room.asobo/salon 468番, aqishii 「歌を歌う」
こを切る、と、ロンっごめん〜それ国士無双〜、という節回しに振り向けば萩原聖人
room.asobo/salon 469番, kneo 「必ず物が壊れる」
が黄金きらめく法衣に身を包み、パイの山を1つ1つ崩しながらカウントダウンを
room.asobo/salon 470番, hana 「体力にものいわす」
とっていた。その時っ! 高らかな笑い声をあげて卓を持ち上げたのは白鳥麗子でござ
room.asobo/salon 471番, kneo 「必ず物が壊れる」
いました。幸せな二人の仲を壊しにやってきた白鳥でございますが、除夜の鐘が鳴
room.asobo/salon 473番, taniyama 「冷たくなる」
るまでに仲を壊せなかった場合、白鳥の燃える百八の煩悩は燃え尽きて真っ白な灰
room.asobo/salon 477番, kneo 「必ず物が壊れる」
になるのでございます。燃えつきた炭が音もなく壊れるように、白鳥の煩悩は師走
room.asobo/salon 478番, aqishii 「歌を歌う」
なら手を叩こう、師走なら態度で示そうよ、と、静まりかえった夜の闇の中の一点
room.asobo/salon 479番, ron 「反復する擬声語・擬態語」
豪華主義に走ってよっこらせよっこらせと運んできましたのが、それはそれは重い
room.asobo/salon 480番, hyakuta 「将棋用語を入れる」
甲冑に身を包んだ歩兵軍団。中央には金銀瑠璃玻璃の王冠を載せた鍋料理記者歴
room.asobo/salon 481番, kurose 「臆測を入れる」
1500年と想像される大きな死神、まずいならば手にした蝋燭を吹き消す模様で
room.asobo/salon 483番, kodakoda 「ツノのあるもの」
ございます。さて、今日のキッチンスタジアムの素材はひゃくやっツノ煩悩、挑戦
room.asobo/salon 485番, t.ide 「やわらかいものを入れる」
者は白鳥、の声ににやりと笑うと「軟弱なるものよ。我が連れ来し死のかげを見事
room.asobo/salon 487番, bata 「目に星」
打ち砕いてみるか」といいつのるや、虚ろな眼窩から暗黒の星々が白鳥めがけて
room.asobo/salon 489番, taniyama 「豹変する」
走り出たのを白鳥サッとよけて「何のことかしら。あたくしはドレスを注文
room.asobo/salon 490番, sinf 「必ずエバる(エラそーにする)」
しましたのよ」と高笑い。その言葉に死のかげは行き場をなくして目の前の鍋
room.asobo/salon 491番, kneo 「必ずカユくなる」
掴みで白鳥の顔をハッシと叩く。白鳥の顔一面にジンマシンが走り、怒りとかゆさ
room.asobo/salon 492番, taniyama 「豹変する」
にバリバリと激しくかきむしると顔の皮が剥がれ落ち、中から現れたのは石井AQ
room.asobo/salon 494番, hana 「体力にものいわす」
であったので、満身の力をこめてなぐりかかった。しかし、AQの顔は
room.asobo/salon 495番, t.ide 「やわらかいものを入れる」
ゴムまりのようにはずんで、死のかげもろとも空高くポーンとはね上がり、どんど
room.asobo/salon 496番, bata 「目に星」
の中に飛び込むと、ぱーんと弾けた。「あ、目の中に火花が!!」思わず
room.asobo/salon 498番, kneo 「カユくなる」
のけぞった死のかげだが、火花と見えたものは、無数の蚤であった。そのかゆさは
room.asobo/salon 499番, taniyama 「豹変する」
死のかげをして「私きょうから死のかげやめます。命のひかりと呼んで下さい」と
room.asobo/salon 509番, sinf 「必ずエバる(エラそーにする)」
エバり腐った宣言を行わせるに足るかゆさであった。それを聞きとがめた死神
room.asobo/salon 511番, kneo 「必ずカユくなる」
は、しかしニヤリと笑って「今夜のテーマは、お・か・ゆ」と宣言した。ゲストの
room.asobo/salon 512番, taniyama 「豹変する」
凍り魯山人は「粥なんざ食えりゃいい。そこらのレトルトで沢山」と信じられ
room.asobo/salon 513番, kneo 「必ずカユくなる」
ぬほどガサツなコメントを残して去ったが、衿から入った蚤がかゆくて理性も何も
room.asobo/salon 515番, hyakuta 「将棋用語を入れる」
働かず。吹けば飛ぶよな蚤なれど見つけた蚤の数の30倍はいるとの学説を聞
room.asobo/salon 517番, t.ide 「やわらかいものを入れる」
くにつけても、皮膚の下を狂ったように駆け回る痒さ。やがて痒さは柔肌を食い破
room.asobo/salon 519番, sinf 「必ずエバる(エラそーにする)」
りちらりと覗くしゃれこうべ。すかさずリー棒ぶったてて足を投げ出すのは誰
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