谷山浩子のファンの世代分離について  初版 1993 1/ 5 花田英輔(当時@長崎大学)  新版 2010 3/21 花田英輔@島根大学(出雲) 第3版 2013 8/26 花田英輔@島根大学(出雲) 第3.1版 2017 7/31 花田英輔@佐賀大学 (主に語句修正)  谷山浩子が歌手デビューして既に40年余り。生まれる前から歌手をしているだけあって(^_^;)その間の変化はなかなか大きい。そこでファンにも世代分離が発生しており、それぞれ特徴を持っている。以下にその分類を述べる。  第0世代  第0世代とは基本的にメジャーデビュー前からのファンを指す。(メジャーかどうかの線引はここでは省略)簡単にいえばステージ101出演のころ、又はそれ以前からのファン。(いるんですなこれが。)  第1世代  メジャーデビュー(その1)であるヤマハポプコンのころ、またはそこからその後しばらくやっていたみなみらんぼうさんのバックバンドメンバーだったころからのファン。簡単にいえばLP「ねこの森には帰れない」からLP「もうひとりのアリス」あたりまで。  第2世代  ラジオ関西でのDJ(番組名は「ギャルギャルコーベ」)からの大ヒット曲「カントリーガール」出現以後、かの有名なANNが始まるまでの間からのファン。  このころの浩子さんのDJぶりの変化はすごかった。  作品的にいってもLP「ここは春の国」までで一旦作風が切れていると言っても過言ではあるまい。(えらく力説してるな、、、)  第3世代  いわゆるラジオ派。ANN(オールナイトニッポン木曜第2部)、「ニャンニャンしてね」など一連のニッポン放送でのDJ時代からのファン。「サクロン」のCMや「Desert Moon」もこのころなのでこの世代のファンは多い。  第4世代  いわゆる「みんなのうた」派。「恋するニワトリ」以来数多くの名曲を産んだNHK「みんなのうた」を聞いて育った(^_^;)ファン。  第5世代  いわゆる作家派。サンリオ、コバルト文庫などシリーズ化した作品を読んでのファン。(「谷山先生」の呼称はここから始まる。)それ以前に出していた「谷山浩子童話館」とは極端に違う作風といえる本ばかりである。  マンガ世代  第3世代とほぼ同じころからのファンだが、ラジオ、「みんなのうた」、サンリオ作品とは無関係にファンになった方々。当時から数多くの漫画家との交流があった浩子さんが数多くのマンガに登場したことから浩子さんを知った世代である。  第6世代  第4世代よりも後で、かつ「みんなのうた」と無関係にファンになった最新世代。一応CD「お昼寝宮・お散歩宮」以降のファンをここに分類している。ちなみに「お昼寝宮・お散歩宮」はLPとして発売された最後の作品となった。  第7世代  ネット派。1985年頃から浩子さんはネットの世界でも有名人である。当時はインターネットが普及しておらず「パソコン通信」と呼ばれ、文字だけを送りあう世界であったが、その中でもNiftyなどですっかり有名人。ネット雑誌へのコラムなども掲載された。  第8世代  新ラジオ派とでも申しましょうか。FM埼玉(Nack5)で1994年7月から約3年にわたって放送された「ミスティ・ナイト」から入ったファン。通信手段としてネット、郵便、FAXが混在する中、ショートストーリーなどのコーナーが大人気であった。  第9世代  同人派。ANNにおける「マンガBest3」コーナーなど、浩子さんは漫画好きとしても著名。漫画家のファンも多かったです。それが浩子さんをテーマにした同人誌を多数生んだ。現在まで続く同人誌も多数。  第10世代  いわゆるインターネット温故知新派。21世紀を迎え、インターネット上を動画も流れる中、YouTubeやニコ動を通して以前の活動を知り、新たなファンが増えた。  第11世代  演劇派。浩子さんは高校時代演劇部でした。その名残で「幻想図書館」シリーズなどの音楽と演劇のコラボレーション(ミュージカルではありません)を何度か催されました。また中島みゆきさんの「夜会」にもご出演されています。アルバム的にもベスト版「Memories」を出され、幻想図書館とのコラボレーションCD「カイの迷宮」以降はその時々のエピソード挿入曲が含まれることが多くなった。  浩子さんもデビュー40周年記念「Encycropedia of Hiroko Taniyama」が出版され、活動が落ち着いた気がします。今後はTwitter派が現れるのでしょうか?  などと書いてみたものの、「ファンになった時」というのは結構むづかしいので、皆さんご自分で判定されますよう、、、