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97.5.15

 わたしはIEとモジラ(インターネットエクスプローラとネットスケープナビゲータ)を両方使っている。モジラは、使ってる人が多いので自分のページの見え方の確認用。IEは(ウィンドウズ上では)モジラより画面がきれいなのと、巡回がラクなので(キーボードのBSで前のページに戻れたり、画面のトップとボトムに1キーで飛べたり、Tabでリンク間の移動ができたりする)、他のページを見てまわるのに使っている。
 ……のだけど、きのうはモジラであっちこっち見て歩いた。モジラだと「見たよ」ボタンを押せるので、(IEだとメーラーが立ち上がってしまって、あとどうしていいかわからない)嬉しくなって押してまわってたら、友人のzomくんから「どーもどーも(来てくれて)」ってメールが来て、しぇー、あのボタンって押すとこっちの名前がわかるのか〜とのけぞった。

 岩男潤子さんのプロデュースをしていて、昔の自分のこと……「時の少女」「たんぽぽサラダ」「水の中のライオン」という3枚のLPを、橋本一子さんにプロデュースしてもらった時のことを思い出した。あの頃のわたしは今の岩男さんよりちょっと若いくらいの年齢だった。一子さんも今のわたしみたいな気分だったのかな〜。子を持って知る親心。しみじみ。
 一子さんとは千野秀一氏のレコーディングの時に初めて紹介されて、初対面で気に入って、その帰りに同乗したタクシーの中で、よく知りもしないのに「お願いします」って言っちゃったのだった(「橋本さん、他の人の曲のアレンジってしたことありますか」「一度もないです」「わたしのやっていただけませんか」って。ムチャクチャだったな〜今思うと)。ちょうどディレクターがかわった空白に近い時期で、曲はいっぱいできあがってて、それも何か足かせが取れたようにどんどんわき上がってくるという状態で、そういう時の判断というのは直感的でも決して間違わないものだ。ほんとにいい人選だった〜。自画自賛。もっといっぱい頼みたかった。予算の折り合いさえつけば(トホホ)。
 電話で「お金ない〜」と訴えたら一子さんが後任としてAQを推薦してくれた。「AQのセンスは浩子ちゃんとはゼッタイ合う!」という巨大な太鼓判つきで。これまたたいした人選だった。あれ以来十数年つづいてるんだもんね。
 岩男さんのアルバムは、質の高いものにしたいのはもちろんだし、ファンの人に喜んでほしいのももちろんだけど、何より岩男さん自身が喜んでくれるようなものにしたい。お膳立てされてキレイにできあがったものをただ歌うだけというのじゃなくて、不器用でも岩男さん自身がそこにちゃんといて、自分のコトバでしゃべっていて、しかもそれがちゃんと外に伝わるような。岩男さんがオバアサンになった時にふりかえって「ああ、あの頃のわたしがここにいる」と思ってくれるようなアルバムになるといいなと思う。


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