97.6.28
アルバムのトラックダウンをウェールズのレクサムという町に近い'The Windings'というスタジオでやった(ちなみにアルバムは9/3発売、ライブ録音中心の2枚組ベストアルバム。聴いてね)。 →The Windingsのホームページウェールズの最後の日に山のほうでビデオ撮影をしてむちゃくちゃ寒かった。それがたたって風邪をひいた。帰る日の前日はひとりでロンドン泊。それでも昼のうちは中華街で醤油チキンご飯を食べたりアフタヌーンティーしたりしてゴキゲンだったけど、夜になったら熱っぽくなってきて、部屋でうんうん唸っていた。
「ああ〜明日の飛行機つらいな〜。アップグレードでファーストクラスに乗れないかな〜。なんて、そんなうまい話はないよな〜」と思ってたら、うまい話もある時はあるもので、ほんとにファーストクラスに乗れてしまった。空港のカウンターで「ファーストにアップグレードさせていただきますので」と言われた時には一瞬「世界はわたしの思うがままよホホホ」という気分になった。
だけど実際にはファーストクラス初体験を楽しむどころの騒ぎではなく、熱っぽくてよく眠れないし、頭はガンガンするし、吐気はするし、ずっと鼻をかみっぱなしでゴミ袋がティッシュでパンパンになるし、「早く着いてくれ〜」とひたすら願っているだけなのだった。具合の悪い時だからファーストに乗れてラッキーと思うべきか、珍しいチャンスなのに風邪なんかひいてもったいないと思うべきか、う〜む。でも正直いって助かった。あの体調で狭いシートだったら自分も地獄、周囲のヒトも大迷惑間違いなしだった。飛行機の座席は狭い。エコノミーなんていくらなんでも狭すぎる。あの狭さは人間の尊厳に対する悪意ある挑戦だ。だけどビジネスクラスは高いしファーストなんてバカにしてるとしか思えないくらい高い。くそ〜。まだ具合が悪いせいか飛行機のことを考えると機嫌が悪くなってくるぞ。