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2000/5/23(火)0:01
- 一眼レフカメラで写真を撮るということを始めて2ヶ月近く立ちました。シャッターを押したくなったら押すというだけの子供の遊びみたいな撮り方ですが、すごく楽しいです。カメラを構えてファインダーをのぞいてシャッターを押すという行為それ自体がわたしは相当好きみたいです。
写真を意識的に取るようになって、肉眼というのは主観的なものなんだなあということに気づきました。人の目は普段、映る物を物理的にそのまま見てるわけじゃないんですね。ファインダーを通した方がものの色や形をニュートラルに見るようになるみたいですね。最初にモノクロでN氏を撮っていた時「この人ってこういう顔だったのか」と発見したりしました。……わたしの肉眼が個人的にモーローとしてるだけかもしれませんが。
カメラは、FM2に50ミリのレンズをつけたのが最高に気に入ってます。もっと大きなカメラやコンパクトカメラも持ってみたけど、FM2が一番「これこれ」って感じの大きさと重さをしててわたしの手と気持ちに合ってる気がします。実はズームレンズ(28mm〜105mm)も買ってしばらく使ってみたんですが、確かに便利なんだけど気分がいまいちでした。わたしはカメラに関するいろんな行為が何でも好きで、ピント合わせも、絞りやシャッタースピードの調節も、巻き上げも、シャッターを押すのも、フィルムを巻き取ったり装填したりするのもみんな好きなんだけど、ズームリングを回す行為だけはちょっと好きじゃないようです。リングを回して対象がミューーンと近くなったりニュワーーンと広くなったりする瞬間、軽い落ち込みを経験します。やる気がなくなるというか。ファインダーをのぞいて高揚していた気持ちがふっと萎えてしまう感じになるんです。不思議。ファインダーをのぞいたまま回すのがダメなので、そうでなければ大丈夫なんですが。
2000/6/9(金)9:11
- カメラに多少は慣れてきたみたいです。ひとりでカメラを提げて出かける、ということがなんとかできるようになりました(ちょっと前までは、他の人が一緒じゃないとはずかしくて写真撮れなかったのでした)。
- ズームレンズで落ち込む理由ですが、「自分の位置が動かないのに風景が動く不快感」かもしれないと思いました。つまり、ズームした瞬間にカメラが自分の体の一部でなくなってしまう感じがするんだと思います。わたしがシャッターを押す時の気分は、見ているものを「手でつかむ」とか「抱く」とか「食べる」とかいう気分に近いようなので(ということは自分のものにしてしまいたいという支配欲なんでしょうか?)、カメラが体の一部でないと具合が悪いんですね。どうもわたしは、どういう写真が撮れたかを見る時よりも、ファインダーをのぞいてシャッターを押す時の気持ちの方がずっと好きみたいです。とは言ってもフィルムを入れずにシャッターを押すのは全然おもしろくないし、出来上がりを見るのはもちろん楽しいことなんですが。
2000/6/19(月)3:15
- 歩きたい病を発症したようで、歩き出すと止まりません。暇さえあればそこら中を歩き回ってます。昼間は苦手なので夜だけですが。お供はニコンFM2…ではなくてBESSA−R(レンジファインダーカメラ)です。自分の浮気性は知ってたけどこんなに早く目移りするとは(^^; でも厳密に言えばこれは目移りじゃなくて、実はFM2を買いに行った時にすでにBESSA−Rには一目惚れしてたのです。ヨドバシのカメラ館の2階にあったのを、ちらっと見ただけで気に入りました。デザイン、特にロゴの素朴な感じがかわいくて。でもN氏にレンジファインダーは却下されてたので、その時は買いませんでした。だけどその後もカメラ館の2階に行くたびに、端っこのレジカウンターの上に置いてある彼女を未練がましくじっと見つめていたりしたのです。で、ついにこのあいだ買ってしまいました。35mmの薄型のレンズ(パンケーキタイプとかいう)をつけて、500グラムちょっとです。軽いです。ひとりの時はいつもこれを持って歩いてます。撮れ方も、なんか柔らかい感じがして好きです。
2000/6/21(水)16:27- 一眼レフ(FM2)とレンジファインダー(BESSA−R)は、同じカメラでもずいぶん違いますね。特にファインダーをのぞいた時の気分がものすごく異質です。一眼レフの場合は、ファインダーの中の像に雰囲気があって、映画のスクリーンとか本番中のお芝居の舞台を見てるみたいです。のぞきからくりっぽい感じもして、ドキドキします。すぐ近くにあるものでも、遠くからのぞいてるような距離感があります。レンジファインダーの方は素通しだから、肉眼との落差があまりありません。「ファインダーなんてただの道具よ、道具」と言ってるような感じ。のぞいた時の高揚感は一眼レフの方がありますが、レンジファインダーはシャッター押す時に「何が撮れてるかさっぱりわからない」という気分にさせてくれるので、それが遊びの楽しさにつながってる気もします。どっちもそれぞれ好きです。最近はBESSAばっかり使ってますが、これはひとえに「軽いから」です。
2000/7/2(日)4:05
- ……とかなんとか言いながら、結局またFM2に戻ってしまいました。見た目はBESSAの方が好きなんだけど、手に持ってみるとFM2ってほんっとに「これこれ!」なんですよね〜。大きさと重さと操作感が体にしっくりなじんで、自分の一部みたいで。う〜ん、やっぱりどうしてもこっちの方がいい〜。というわけで今はまた100%FM2になっちゃってます。まあなんというか、わたくしの好みに関する話は話半分くらいで聞いとけばいいって感じですね(^^;
2000/7/3(月)23:27
- AQさんという人は、何についてもまんべんなく知識が豊富、というイメージがあるのですが、意外なことに今までの人生でカメラ趣味は皆無だったそうです。わたしのFM2を手にとって「どうすればいいの、これ」と聞くので、「シャッターを半押しして…」と説明したら「半押しにできないんだけど」と言います。そんなバカな、と思ってよく見たら、彼の指は一生懸命シャッターダイヤルを押してるのでした。そこは押す場所じゃないってば(^^;
2000/12/2(土)23:00
- 年明けの1月には新しいアルバムが出ます。24日だったかな? タイトルは「心のすみか」。自分で何回聴いても飽きません。いいアルバムだと思います。聴いてくださいね。それと、今回のジャケットや歌詞カードの写真はわたしが撮ったのを使います〜。いつも撮ってる写真を見せたらデザイナーの三ツ井さんが「おもしろいから使いましょうよ」って言ってくれたんだよーん。やったカメラマン・デビューだヽ(^o^)ノ ブレたりボケたりいろいろしてますが、それも味のうちってことで(いいのか?)。
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