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97.2.19
- FF7、一応終わったので感想をちょっとだけ(一応、というのは何だかやり残したことがいろいろあるみたいなので)。
何か壮大な空洞という感じだった。グラフィックはほんとに美しくて、特に古代種の都(忘れられた都、だったかな)の絵は雰囲気のいい音楽とあいまってクラクラするほどきれいだった。ストーリーにはわたしの好きなサイコスリラー風の展開もあって、中盤はドキドキものだった。召喚魔法のグラフィックも迫力があって、用もないのに何回も召喚してながめてしまった(「ウェポン」対「バハムート改」なんてすごかったな〜)。
でも終わってみると結局のところ、豪華な容器の中には空気がはいっていただけ、みたいな空虚な感じが残った。理由は2つ思いつく。ひとつは登場人物たちのセリフがやたらお手軽な主張をすること。あれは全部やめた方がよかったんじゃないかと思う。もうひとつはサービス過剰。コテコテに塗り固められて隙のないものには、受け手の想像力のはいりこむ余地がない。想像力がはいりこめなければ、世界は広がらない。これって、今の時代そのものだ。
でもこれほどの質と量を、ここまで完璧に作り込んだ情熱はやっぱりすごいと思う。大変だったろうな〜。ゲームをやる時間や根気のない人のために、名シーンを次々にただ見るだけのスペシャル版を出したらいいのに。なんかゲームだけじゃもったいない気がする。
97.3.18
- クーロンズゲートがやっと終わった。プレイステーションの、アドベンチャーとRPGが合体したようなタイプのゲームだ。
これは、すごい。アドベンチャー部分の風景のグラフィックがとにかくすごい。ここまでやっていただけたらもうなんにも言うことないです〜って感じ。描いた人、よく過労死しなかったもんだと思う。ゲームの舞台は香港の、「陰界の」九龍城。香港好きにはこたえられない風景がてんこもり。これで7800円は安い。ただあの風景をもう一度見ようと思ったらまた最初からゲームやらなきゃいけないっていうのが難点だなあ。セーブが3つしかできないから、気にいった2ヶ所……妄想の島とエッシャー屋敷……だけセーブしといたんだけど(残る1つは最後の戦闘の直前)、おかげで肝心の九龍城の街並が見られなくなってしまった。ハッピーアワーも見られない。淋しい。
ゲームはすばらしかったんだけど、初回特典の「特製ブックレット」が変な気取り方してて(そのわりに日本語が間違ってたりして)SPAに出てきた「クラバカ」みたいで、ちょっと残念だった。普通の写真集にしたらよかったのに〜。
でもとにかく、このゲームはプレイステーション持ってるすべての人におすすめします。しらみつぶしにフラグを探さないと先に進めないというアドベンチャーゲームの欠点はあるんだけど、そこさえがまんすれば……というより、そんなことはがまんしてとにかくやりなさ〜い!と言いたい。それだけの価値がある。
妄想の島は美しいぞ〜。「どんよりと曇った日は気分がいい」というタイプの人はきっと妄想の島に永住したくなることでしょう。わたしがそうだった。
それと、谷山浩子のサンリオの本……「悲しみの時計少女」とか「少年・卵」とかが好きだという人は、このゲームでもいろいろ気に入るシーンがみつかると思います。なんとなく趣味が似てるところがあるから。
97.12.11
- セガサターン「風のリグレット」やってみました。音だけのゲームっていう企画はすごくいいと思いました。ただ、話の中身が普通のドラマだったな〜。個人的には、音だけだというディープな感じを生かしたサイコドラマとか幻想的なものを聴いてみたい気がします。
98.8.8
- ZORK GRAND INQUISITOR(パソコンゲーム)やりました。すごくおもしろかったです。でもなんか見事なまでに深みがないというか後味がカルいというか、これは絶対ムービーのせいだな。俳優が出てきて実写で演技すると、もういっきにしゅしゅしゅしゅしゅーーーって感じでカルくなりますね。不思議なくらい。
98.11.2
- 本屋さんで「クソゲーなんたら」いう本を立ち読みして驚きました。アンケートによるワーストランキング形式なんだけど、RPGだとFF7とかドラクエ6とかロマサガとかサガフロンティアとか、ヒット作がずらっと並んでる。それらが「クソゲー」だという理由も「マンネリ」だとか「ゲームバランスがよくない」とか「ストーリーが単調」とか、どうってことない普通の感想ばっかりで、要するに売れたゲームは文句を言う人間も多い、ってだけのことじゃないの、これ。と思ってしまいました。そりゃ確かにFFのストーリーやセリフは子供っぽいし、ドラクエはマンネリ気味かもしれないけど、ゲームとしてはしっかり作られてる方だと思う。バランスが多少どうと言っても、破滅的にひどいというわけじゃない。ちゃんと最後まで遊べたし。サガフロンティアもいろんな設定が細かく作り込んであっておもしろいゲームだと思います(ただしマニュアルは不親切すぎると思うが)。「クソゲーなんたら」の本で「なるほどそれは」と納得できたのはゲームタイトルは忘れたけど「とにかくバグだらけ」っていうのと「ゲームと称して美少女アニメを数時間見せてるだけ」というものでした。でもそれでも「クソゲー」という言葉の持つ迫力に釣り合うほどの芸はないかも…最近はみなさんゲームづくりがお上手になっちゃったから〜芸あるクソゲーを見せてくれる人はいなくなっちゃったのかもしれませんね。
- わたしが「クソゲー」という言葉を初めて見たのは「遊撃手」という雑誌で、12年くらい前だったかな〜。もっと前かな? その時のワースト1は光栄の「ダンジョン」というRPGでした。ダンジョンマップを手で書いていったら新聞紙見開き大いっぱいになった、しかもそのマップは全部ただの迷路であって、何のイベントも起こらない…というような話だったと思います。わたしもやったことあるんですが、ダンジョンの入口までもたどりつけなかったので、その超巨大不毛迷路は体験してないのです。どうがんばっても最初か2番目のモンスターに殺されてしまって、先に進めなかったのでした。でもオープニングの曲は今でも覚えてるなー。ラシドミレーーーシーレーーーいい曲でした。光栄はあの頃、セールスマンが団地の奥さんたちにコンドームを売り歩くというトホホなシミュレーションゲームなんかも出してました(買いました。なんで買うかね〜)。歴史物シミュレーションが大当たりして有名になった時は、関係ないのに何となく嬉しかったです。
- 本の話に戻りますが、アドベンチャーゲームでは「ポートピア殺人事件」に対して「音楽がないから」クソゲー、「風のリグレット」は「画像がないから」クソゲーという意見もありました。「白黒映画は色がついてないからクソエーガ」と言うようなもんですね。RPGで「何をすればいいのかわからない」っていうのもあったなあ。RPGなんてそもそも人が作ってくれた遊園地の中で遊ばせてもらってるようなものなのに、その上「次は誰それを倒してこい。そのさい必要なのはあれとこれとそれで、どこへ行って何をすれば手にはいる」と手取り足取り教えられて、言われたとおりに動くだけだったら、それこそアニメ見てるのと変わりないんじゃないかと思うけどなあ。「サガフロンティア」はわたしは最初「ブルー」編を攻略本なしでやったのですが、もうどこへ行って何をしたらいいのかぜんぜんわからなくて、ゲームのシステムもよくわからなくて、手探りでやっていったのがすごく楽しかったです(おかげで「リージョン移動」「結界石」というアイテムが使えることに全く気づかず、マジックキングダムに行ってからは休息も買物もできない状態でラストボスの直前まで行ったというハードな体験をしました。ラスボスの直前で「結界石」に気づいてやっと休息できましたが、「リージョン移動」のことを知ったのはブルー編がすんでしまってからでした。…ゲームやってない人にはなんのこっちゃわからんですね。失礼失礼)。
99.1.8
- 大晦日は紅白、横目で断片的に見ただけだったのですが、美川憲一さんと小林幸子さんだけはばっちり見ました。すごかったですね。「この感じ、確かにどこかで…」と思ったら、わかりました。大作RPGのラスボスのメタモルフォーゼにそっくりなのでした。次回はぜひ、アレンジはプログレにして、お供の魔物を三体ひきつれて、サビで客席に電撃を落とし、間奏では2000HP回復、後半は頭と右手と左手と胴体が別々の攻撃を始めるという演出を見たいですね。
99.2.28(日)
- ファイナルファンタジーVlllは、ディスク4の最初の方(アルティミシア城…だっけ)までやったんですが、それっきりになってます。ドラマ部分があまりにもなんというか…今までのFFシリーズでも薄々感じていたセリフの幼稚さが、今回は思いっきり拡大されて前面に出てきた感じで、やっててかなりつらかった。ドラマ部分ナシにしたほうがよかったのでは。とわたしは思いました。
99.3.23(火)1:21
- N氏がホワイトデーのプレゼントにランダムハウスの英和大辞典をくれました。あまりの重さにまだ一度も使ってません(^^;) もうひとつのプレゼントがプレステのゲームで、その中に懐かしい「ウィザードリィ」の1から3までが一枚になったのがあって、ついフラフラと始めてしまいました。いや〜、ほんとに懐かしい。13年ぶりくらいかな? わたしのRPG初体験は「ブラックオニキス」というゲームでしたが、その次がこの「ウィザードリィ」でした。特に地下一階のマップはよく覚えてて、なんだか去年くらいまで住んでいた家の中を歩いてる、くらいの気分でした。この頃のRPGって今みたいにアドベンチャーゲームっぽい要素があまりなくて、ひたすらマップを完成させながら進んでいくだけなんですね。さすがにあんまりおもしろくありませんでした(^^;)
99.7.12(月)
- チュンソフトの「街」というゲームをやりました。プレイステーション。おもしろかった。ハマりました。実写も意外といいなと思いました。役者さんたちの顔を見てるだけでもおもしろかった。バッドエンドも7つ(だったか)を残して全部見ました。どうしても見られないのがあって徹夜しちゃった…もしかして難易度がノーマルだと見られないエンディングがあるのかな?
どの話もおもしろかったけど、シリアス系のシナリオ(市川編と隆士編)は無理やり文学的な表現をしようとリキんでコケちゃった、みたいなところがけっこうあったかも。「記憶の彼方の底から」とか言ってたし(^^;) でもシリアスとコミカルが接触するシーンは笑えました。東急屋上の隆士と陽平のシーンはしばらくひとりで笑ってました。
00.1.29(土)2:41
- ゲームやってました。なんと久しぶりにパソコンRPGです。マイト&マジックVI。VIIと両方買って、VIからやり始めました。たまんないです。おもしろくて。国産RPGとはおもしろさの質が全く違いますね。本当に自分が広く美しく謎めいた世界を放浪して、危険と隣り合わせの冒険をしているような気持ちになります。このシリーズは一作目をやった時に「わたしのナンバー1ゲームはこれ!」とみんなに触れ回ったくらい気に入ったくせに、「2」を途中で投げ出してそのあとぜんぜんやってなくて、「6」で十数年ぶりに再会したのでした。やっぱり欧米人の作る西欧のファンタジーの雰囲気は独特のものがあって、深くハマってしまいます。とは言え「クーロンズゲート」(プレステ)(日本人の作った香港風水ファンタジー)のナンバー1の座はゆらぎそうにありませんが…あんな思いをゲームでしたことって他にないもんなー。でもマイト&マジックもそれに続くくらい好きかも。難易度はかなり高くて、手間もかかります。情報も少なくて、頭の中にモヤがかかりっぱなし。これやってると国産ゲームは親切だなーとつくづく思います。大作にじっくりとりくみたいタイプの人にはおすすめです。
2000/9/20(水)4:51
- オリジナルアルバムの発売は来年ですが、レコーディングは先週までで音と声を入れる作業が全部終了しました。あとはトラックダウンとマスタリングを残すだけ。ということで、夜会のリハはあるけど(それはもう頭から浴びるほどあるけど)とりあえず緊張状態から解放されたので、……ドラクエ7始めちゃいました(^^;(^^;
でももう以前みたいな徹夜の連続みたいなことはやめようと決心して、まるで小学生のようにちょっとずつやってます。でもそのほうがいいみたいですね。しみこむ時間ができるから。まだ一枚目ですが、現代ゼボットが泣けました(やってない人はなんのことかわからないですね、すみません)。エリーももちろんいいんだけど、一番きたのは洗濯機や調理器。「目頭が熱く」なんてもんじゃなくてもう涙がポロポロ出ました。わたしが堀井雄二さんに泣かされるパターンで一番多いのがこういう「孤独」ものです。ドラクエ3の「ほこらの牢獄」とかクロノトリガーのガッシュとか(やってない人はほんとになんのことかわからないですね。重ね重ねすみません)。国産RPGの中でドラクエシリーズ(や他の堀井さんの作品)はわたしにとってやっぱり格上っていう感じがするんですが、それはひとつには人間のドラマの読み応え(っていうのか)があるからです。「孤独」もの以外でも「4」のトルネコなんか、ただの平凡な日常生活が泣けるという大人の技でした。「7」だとほかには「ペペ」もよかったです。ステレオタイプからはみ出す存在感があって。「7」、これからどうなっていくのか、すごく楽しみです。
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