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 眠れない夜のために 85.6.5発売 PCCA-00266

初のオリジナルベストアルバム。ピアノの弾き語りがメインで、それに控えめにシンセがはいっているだけの、シンプルで静かな、タイトル通り入眠時にぴったりのアルバム。曲目はコンセプトに合わせて選んだため、いわゆる代表曲ではない曲もはいっている。発売当時、思わぬ好評で迎えられて、ああこういうのも受け入れられるんだなと嬉しかったのを覚えている。ちなみにプロデューサー石井AQ氏はアレンジャーとしてこのアルバムが初参加。その初々しい若芽のような仕事ぶりを聴きたいAQファンは必聴だ!

収録曲目……もみの木/すずかけ通り三丁目/風を追いかけて/パステルウェザー/カントリーガール/おやすみ/真夜中の太陽/地上の星座/風になれ〜みどりのために〜/不思議なアリス/鏡よ鏡/銀河通信

 水の中のライオン 84.5.21発売 PCCA-00265

この年の1月に初めてネパールに行って、その夜の黒さ、深さ、空気のにおいや風景に刺激を受けてできた歌が3曲入っている(ララルウ、夜のブランコ、バザール)。それ以外の歌も「内向的な女の子がひとりでそのへんをうろつきながらいろんなことを考えている」的な歌が多い。神経のアンテナに触ってくるような、というか。

収録曲目……人形の家/ラ・ラ・ルウ/パステル・ウェザー/夜のブランコ/花を飾って(KAMAKURA)/キャロットスープの歌/ハサミトギを追いかけて/鳥は鳥に/バザール/風になれ〜みどりのために〜

 たんぽぽサラダ 83.4.21発売 PCCA-00264

この時期の谷山浩子の中で1枚挙げるとしたらこれだと思う。自信もあったし、評判も高かったし、売れた。自分の中にエネルギーがみなぎっているという感じで、麻雀で言うと「毎回、来ると思った牌が来る」状態だった。有り余ったエネルギーでディレクターとケンカもしたが。曲はバラエティに富んでいて、特に際だった傾向はない。「水玉時間」と同じ「ひとりオムニバス」である。

収録曲目……ジャンニ(朝をつれて来る人)/パセリパセリ/LADY DAISY/船/たんぽぽ食べて/SEAGULL/リカちゃんのポケット/眠りの森/悪魔の絵本の歌/地上の星座

 時の少女 81.11.21発売 PCCA-00263

スランプから脱出し、次々に歌ができるようになって、以前の自分と違うと感じ始めた頃のアルバム。直前に橋本一子さんとの出会いがあり、プロデュースをお願いした。このアルバムは、曲も歌詞もサウンドもボーカルも、なんだか曇り空の中空に浮かんでいるような不思議さがある。孤独な感じなのだが、同時に楽しそうでもあり、「少女」というイメージの強いアルバムである。

収録曲目……時の少女/街/静かに/ROLLING DOWN/ジャンク/ポンピィ・クラウンの片想い/真夜中の太陽/てんぷら★さんらいず/ガラスの子馬/果物屋のテーマ/マイケルという名のパン屋さん

 ここは春の国 80.11.12発売 PCCA-00262

前半には大島弓子さんのマンガ「綿の国星」の絵本をモチーフにした組曲がはいっている。このころはLPだからA面である。組曲をAB面どちらにするかでけっこうもめた記憶がある。「綿の国星」のチビ猫は当時わたしにとって闇夜の星だった。後半(B面)に「ピエレット」という歌が入っているが、この歌がこの時期の気分をよく表している。

収録曲目……猫が行く/草の上/エッグムーン/カーニバル/FU・SHI・GI/スケッチブック/そのとき/ピエレット/あやつり人形/ここは春の国

Image Data Created by Tohru Maruyama


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