2002.7.5
幻想図書館vol.2「不思議の国のアリス」東京グローブ座の初日。
vol.1(アンデルセンの「雪の女王」)は役者さんと谷山がお芝居をしながらのコンサートだったのですが、今回の「不思議の国のアリス」はもともとやりたかった朗読劇&コンサートという形にしました。ゲストの役者さんは人数がひとり増えて、ドジソン(ルイス・キャロル)・三月兎・王様他の宮内良さんと、ウミガメ風味・チェシャ猫・芋虫・帽子屋他の大森博さん。朗読だけでなく、歌もたくさん歌っていただきました。このお二人の評判が大変良くて、アンケートでも「役者さんたちがよかった!」「カッコいい!」という感想がいっぱい。今回はAQさんがネムリネズミ他で華々しく役者デビュー、こちらも大人気でした。谷山は今回はアリス一役で、ちょっと若作りしちゃいましたが「ハマり役」と言ってもらえて、安心しました。
あと前回と違うのは、アリス用に書いた歌だけでなく、古い歌も織り交ぜて構成したことです。十年くらい前、青山円形劇場でコンサートの前半を使って童話の朗読に歌をからめていく企画をやったことがありましたが、あのイメージに近いです。曲を知っている人には「次は何が、とワクワクした」等々と好評でした。知らない人も「全部書き下ろしかと思った」とか言ってくれたので、自然に織り込めてたみたいですね。よかった。
東京・大阪、4日間のアンケートのダイジェストはこちらにもあります。このページの末尾には曲目表を載せました。感想いろいろ
- 谷山さんとルイス・キャロルの相性良いのは分かってたけど、実際に見たら、想像を越えて良かった。そのまま使ってしまえる既存の曲、キャロルの詩にまったく違和感のない作曲。「うみがめ風味(という名前の訳)」は、あまたの翻訳家が成し得なかった快挙だと思います。(浅川裕司・36歳男)
- ラストに再び「向こう側の王国」のイントロが流れたとき、全てがこれから始まるかのような錯覚を覚えました。素敵な出演者の皆さまと、楽しく愉快なストーリーを彩る、新旧入り乱れの歌たち!! ほんっっとに大好きです!!(飯島由香里・19歳女・大学生)
- 中学生のときに夢中できいていた「ニャンニャンしてね」(註・谷山のやっていたラジオ番組)の夢日記コーナーをつぎつぎとたのしんでいるかんじで、なんかわけがわからないんだけどたのしい、そんなきもちです。(なのはな畑・31歳女・公務員)
- 谷山さんおもしろいです。活字離れしている現代と、つまらない毎日をすごしていると思っている人たちのために、幻想図書館を続けてください。(浅見由香・28歳女・会社員)
- (古い曲の)ストーリーにはまってない部分が、現実感、「こちら側」の世界を想起させ、「つなぐ」効果があっておもしろかった。バランスとして、もっとやってよかったかも、と思います。(佐藤陽介・25歳男)
- 驚きました。幻想図書館1と比べて、とても深まった感じがあります。モチーフはキャロルに借りながらも、アイデンティティや時空間の不確定性をまさに谷山流に独自に発展させていて、素晴らしいの一言につきます。(HIROMI・30歳男・教職)
- 何か、さめない夢をえんえんとみているような不思議世界で、地に足がついてないようで不安でした。私はこのお話苦手なんだと思い、ちょっとさみしいというか残念。(佐藤静江・27歳女・OL)
- 「眠らないでお話しして」という終わり方は悪夢っぽいですね。あの少女2人は実は人間じゃないような…ドジソン氏の幻想のような…アリスは走り去っていったので、きっと夢は終わってないのでしょう。(みそ・25歳女・会社員)
- ほとんど動かず朗読に徹してるところがすがすがしい感じでした。(JK・女)
- 時間にしろ、自分が自分じゃなくなっちゃう…にしろ、あらためて、浩子さんの世界はアリス的要素がもりだくさんなのですね。というより、真のファンタジーは、結局とてつもなく大きなひとつの世界を共有しているっていうことなのでしょう。(横島奈月・256歳女)
- 大森さんが触媒になって、いつにも増して不思議でヘンな世界ができあがってました。(あにき・20歳女・大学生)
- 大森氏が舞台を引き締めているようでした。「突入せよ(浅間山荘事件)」の長野県警警備二課長役を拝見してから気になっていましたが、まさか幻想図書館で再会できるとは!(天山・34歳男・保護観察官)
- 宮内さんの声に一発でやられました。最初のナレーションから。声フェチにあーゆー声聴かせちゃいけません。(あきら・30歳女・会社員)
- 朗読の方の声がよかった。語りと歌を同じ声でやってたのにはびっくりした。語りの発声がよほどきちんとできてる方だと思った。(k-sekine・43歳男)
- あってるあってる。
- 遅刻したのが悔やまれる内容でした。オープニングの曲は何だったのでしょうか?(「向こう側の王国」がオープニングだと思っていた)(卯月恵菜・26歳女・臨床検査技師)
- ソウイウコトもアル。
- もう、もう、もう、ドッペル玄関が…。オーチャードの時、手拍子しなくてとてもあとでコーカイしたのですが、やっとリベンジできました。ウレシスギル!(ウレシスギてカンジガカケナイ)(みゆみゆ。34歳女・しがないコード書き)
- …想像しちゃいました。
- 初めての友人が開演前に言いました。「始まった途端、客席全員ががばっと立ち上がったりしないよね?」…しません。したらシャレにならないし。宗教みたいで。(絶姫。21歳女・学生)
- それまで何をしてたのかが気になったりしますね。
- 「電源をお切り下さい」のアナウンスの直後に(ウィンドウズ)98の終了音がするところが、らしいといえばらしいですね。((おかむら)・37歳男・ようせつ屋)
- 見ちゃダメ〜
- 一番前の席で、くつずれ防止用のテープまで見えてまるでストーカーの気分です。(後藤田州彦・36歳男・会社員)
- あんな芋虫やこんなイセエビがうにょうにょ…
- 僕の脳内では、最初から最後まで、すべて吾妻ひでお風味に変換されて再生されていました。(井手聡司・31歳男・編集者)
- うう…
- 前回の幻想図書館も1人でだったけど…今回もやっぱり1人。友達と! と思うけど、私の友人、知人、仕事関係etc. 誰も谷山さんの事、知らないって言うんだもん!!(鈴木ひろみ・31歳女・メガネ屋さんの店員)
- なんでだ〜
- 幻想図書館vol.1があった時、きっとvol.2はないんだろうなあーなんて思っていたのですが、vol.2がとてもステキに戻ってきてくれてうれしいかぎりです。(G.V.・43歳男・大型のTV作ってます)
- そ、そう…?
- 大森さん、誰かに似てる…と思ってたのですが、ほていともやすに似てる(すずね・27歳女・無職)
- そ、そう…? っていうか似てないだろ全然!(← 田中さんの声で)
- 大森さんは爆笑問題の田中さんのようで、さすがにアクが強かったです。(ネコガスキー・35歳男・会社員)
- 本人は「あいてる」と主張してますが。
- ねむりネズミ、「目をあけろよー」でメチャウケ。開けません。(荻野淳也・27歳男・べんちゃー)
- 怪奇現象だ。
- このあいだAQさんと谷山さんの夢をみました。夢の中で、AQさんの目はまん丸でした。(渡邉実己・29歳女・図書館員)
- けってません〜リズムをとってただけです〜
- 谷山さんの足がきつつきのようにピアノをけってました(重原秀巳・39歳男・じえい業)
- だからそれはブラブラじゃなくてリズムを〜(泪)
- 歌いながらピアノを弾けるのはわかるとしても、さらに足をブラブラさせて全身リラックスしている(ように見える)とは、すばらしい運動神経だと思いましたっ。(よもだ・33歳女・ほんやく)
- おかあさん、かわいいかも…
- いつも一緒に来る妹が今日は来れないので、「一緒に行ってあげる」とドアのすき間からのぞいていた母と来ました。(柳川亜紀子・25歳女・Webページづくり)
- その母はこんなことを書いている。
- ぶつぶつと文句を言いながら娘に連れられて、はや3回目になりました。いつも「行く?」「どっちでも…」といいながら来てしまうのは、私はファンなのでしょうか?(柳川千佳子・52歳女・くすり屋さん)
- そんな孔明先生はイヤ〜
- 幻想図書館第三弾は三国志で! 諸葛亮が主人公なら充分幻想になると思うのですが…。某ゲームではビーム発射とかしてたし…(伊吹命・42歳女・会社員/売れないイラストレーター)
- おおっ!
- しばらくぶり(なんと記おくそーしつになってました)。(鈴木由里子・26歳女・主婦)
曲目と、歌った人(「全員」はAQを含む)
- 向こう側の王国(谷山)
- ウサギ穴(谷山・宮内)
- 催眠レインコート(谷山)
- 長い悲しい尾の話(大森)
- 時の回廊(谷山)
- 公爵夫人の子守歌(大森&全員コーラス)
- 街(谷山)
- 落ちてきた少年(谷山・宮内 with大森)
- クルル・カリル(谷山・宮内)
- わたしは淋しい水でできてる(谷山)
- ウミガメスープ(大森&全員コーラス)
- 起訴状(大森)
- 証拠の歌(谷山・宮内・大森)
- 向こう側の王国(谷山)
- ドッペル玄関(谷山)(アンコール)