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2007年12月28日(金)04:57

  • ソロライブツアー、ファイナルの東京まで含めて、終了しました! 見に来てくださった皆様、ほんとにどうもありがとうございました!(^_^)
    今年のツアーのテーマ(選曲とトークのネタ)は、量子力学と相対論と宇宙論と地球大進化でした(名古屋だけは戦国武将でしたが(^^;)。入門書を読みかじった超にわか勉強からむりやり話題を拾ったのですが、アンケートでたくさん「面白かった!」と書いていただけて嬉しかったです(^_^)
    わたしはかなり重症の理系オンチにもかかわらず、その手の話が大好きなのです。超ひも理論とか、今のちょっとしたマイブームです。
  • ケラさんから珍しく「ナイロンの公演30日まで本多劇場でやってるので見に来てください〜。メリークリスマス〜」という電話をもらいました。「谷山さんには見といてほしいなと思ったんで」って。嬉しいなー。
    今月は公私ともに慌ただしく、ナイロンの公演やってること自体チェックしてませんでした。案内状をいただいたらしいのですが、事務所の引越しのどさくさで迷子になったみたいで。見に行きたいと思ってた花組芝居も、行けないまま終わってしまったし。
    というわけで、疲れた身体をひきずるようにして、下北沢へ行きました。石井家と一緒。斎藤ネコさんとも現地で合流。
    お芝居のタイトルは「わが闇」。すばらしかったです。疲労がふっとびました。なんというか、ケラさんの器が大きく広がったように見えました。怖くて美しくて切なくて、表現はドライでシニカルなのに、会場のあっちこっちから感動のすすり泣きが聞こえてくる、という不思議な舞台でした。わたしも石井家もうるっと来てました。これ、教えてもらってほんとによかった。
    AQは「ここ数年で最高の舞台」と言ってました。9月に宮沢章夫さんの「ニュータウン入口」を見た時も同じこと言ってたけど、ニュータウンは2位になって「わが闇」が新たに首位獲得だそうです。なんにせよ、いい舞台を見られるというのは幸せなことですね。今年は幸せが続いてラッキー、ってことで(^_^)v
    終演後、ケラさんと、石井家・ネコ・谷山というメンバーで飲みました。その時に聞いて驚いたのですが、ケラさんはパソコンを全く使わず、ブログは携帯、原稿は手書きだそうです。あの不思議な勢いは、手書きの力なのかもと思いました。ワープロやエディタを使うと、ずっと早いし、整った文章にはなるけど、どうしても勢いがそがれる気がします。原始パワーなんですね、ケラさんのは。
    「わが闇」は東京は30日まで。年明けにツアーもあるそうなので、興味ある方はぜひぜひ(^_^)
  • 9年以上使ってたパソコンがついに壊れました。ソニーのバイオ。よく使ったなー9年も。
    ブートすると黒バックに英語で「警告(←点滅):今すぐハードディスクをバックアップせよ。破綻は不可避」という不気味なメッセージが出るようになり、あわててヨドバシ行って新しいのを買ってきました。
    今度のは富士通のFMVデスクパワー。富士通は、FM-77、FM-16π、FM-TOWNSに続いて4台目…ってものすごく間があいてますが。久しぶりの富士通なつかしいです。
    ウィンドウズがVistaになりました。慣れてないせいかファイラーが使いづらいです。でもガジェットは気に入りました。猫の無料写真をたくさん落としてきて、スライドショーしてます。
    壁紙も猫です。これがまあ、とてつもなくかわいいです。猫の写真は、撮ってる人がどれくらいの(どんなタイプの)猫好きかが、そのまま写りますね。いや〜なごむわ〜。パソコンの前に座ってぼーっとしててもなんか嬉しいです。猫はいいなー。猫猫。
2007年11月28日(水)05:51
  • 寒くなってきましたねー。みなさま、体調はいかがですか?
    わたしは先月くらいからずっと鼻風邪ぎみだったのですが、ここへ来て本格化しそうな気配があって、ツアー中なんで頑張って養生してます。
    わたしの風邪は、ひどくならないかわりにいつまでもぐずぐず治らないで、何ヶ月も続いたりするのです。こういう風邪のひき方は体力がない人の特徴だと、ボイトレの先生が言ってました。体力の充実してる人は、カーッと高熱を出して症状もバンバン出て、3日くらい寝込んで、すっきり治っちゃうんですって。
    風邪、ひいてる方はお大事に。くれぐれも加湿! 加湿してくださいね。わたしは加湿器をつけて、ぬれマスクをして寝てます。夏以外はだいたいマスクして寝るんだけど、冬(と、ホテルに泊まった時)は普通のじゃなくてぬれマスクです。おすすめです(^_^)
  • 橋本一子さんがブログに「フィンランドはどこですか?」の感想を書いてくれました。すごく丁寧に聴いてくれて、たくさん励ましてくれて、ほんとに嬉しいです。感謝感謝感謝の10の33乗倍です。
    一子さんは、四半世紀前、わたしがデビュー数年目にひどいスランプに陥っていた時に、救世主のように現れて、曲をほめまくって自信を取り戻させてくれた恩人なのです。プロデュースをお願いしたのは初対面の時。それも一子さんがどんな音楽をやっているのか知らないのに、直感的に「この人絶対いい!」と思って頼んでしまったのでした。一子さんの答は「まず曲を聴かせて」でした(^^;
    一子さんと、妹の眞由己さん、二人ともわたしは大好きなんですが、二人に共通してるのが、とてつもなくオープンな魂を持っているということ。無防備に、無邪気に、ゴキゲンに、「あなたウェルカム」オーラを発散してるのです。それでいて変にハイテンションだったりもしないから、疲れない。人を元気にできる人たちです。そういうものに、わたしもなりたい。賢治。
  • そういえば、一子さんがブログで啓蒙活動中の「体癖」の話、面白いですよー。今のところ最新アップがこれかな? 1種から8種まできました。あと9種、10種と、別枠の過敏体癖と鈍感体癖で完了だと思います。一子さんの見立てで、わたしのメイン体癖は6種だそうです。吉本ばななさんと一緒だそうです。嬉しいかも。
    この話は片山洋次郎さんという整体師さんの本にも詳しく載ってます。「身体にきく」「骨盤にきく」そのほかいろいろ本が出てますので、興味のある方はぜひどうぞ。自分の体癖かわかると、自分をそのままで肯定できるようになる気がします。
    この本に載ってた、骨盤を柔軟にする体操を、この1ヶ月くらいかな、毎朝毎晩やってます。なんとなく、眠りが深くなった感じ。気持ちいいです。
  • ところで、最近のわたしのお買物の大ヒットは、猫の顔写真のプリントされたエコバッグです。かわいいんですよ〜これが。とんでもなく、とてつもなく、とめどなく、限度なく、なにしろかわいい。
    おかげで毎日シアワセです。ものを買ってこんなにシアワセになるのは、わたしとしては珍しいことのような気がします。買ったものを「使うのが」楽しい、というのはよくありますが。カメラとか。でも猫バッグは、ただ持ってるだけで嬉しい。橋本姉妹のように、猫も人を元気にしますね。自然界に存在する第5の力…重力、電磁力、強い力、弱い力、そして猫の力。そのうちリサ・ランドール博士によって証明されるかも \(@▽@)/ガンバレ博士!
2007年11月15日(木)04:17
  • お久しぶりです! 2ヶ月のご無沙汰になっちゃいました。すみません〜。
    今頃ですが、猫森集会2007に来てくださったみなさま、ありがとうございました(^_^) アンケートのアップもしないでごめんなさい。どのプログラムも大好評で、特にわたし個人的には小室等さんとのステージができたことが感無量でした。小室さんの歌を一人で3曲、二人で2曲歌いましたが、お客さんの「浩子さんが作った歌だと言われても信じる」という声(多数)が嬉しかったです。いろんな部分で影響を受けた方なのです。特に、ピアノのノリの出し方…だけど一緒にやってみて、やっぱり全然かなわないな〜と思いました。空気感がもう。仙人ですから(^^;
  • 新しいアルバム「フィンランドはどこですか?」聴いていただけましたでしょうか?
    今回のアルバムは、作った後で自分で聴いた回数がものすごいです。毎日聴いても全然飽きません。こんなに自分のアルバムを繰り返し聴いたのは、20代の頃以来です。
    若い頃よく自分のを聴いてた時は「わたしの歌〜…」って感じで陶酔してたのですが(^^; 今回はもっと単純で、とにかく好きな曲が多いんですね。特にメロディは、いいのがたくさんできました。トシをとるにつれて、自己陶酔成分が減ってあっさりしてきた分、曲作りはだんだん自由に(作りたいと思ったとおりに)できるようになってきたのですが、今回のは特に大豊作でした(^_^)v
  • アレンジがまた大豊作です。小室等さんの「生き物」という感じの音の作り方、これは長いこと忘れてた音楽の醍醐味を思い出させてくれました。「ねこの森…」や「もうひとりのアリス」の頃のスタジオに吹いていた風。音楽の原点とも言える、しっかり体重ののった生きのいいサウンドです。
    一子さんのユビークスは、キラキラしてて妖しく深く、全身がざわっとするような美しさ。ピアノとドラムとベースだけなのに、複雑な光や、消えかけた記憶や、歴史の断片や、いろんなイメージが立ちあがってくるのです。これまた小室さんとは別方向でまさしく「生き物」な音楽です。
    そして今回、石井AQさんがものすご〜くいい仕事してます。ぜひ注目してください。「図書館…」と「きれいな石…」は天才仕事。かつ「こんなに嬉しそうなAQは初めて」っていうくらい、嬉しそうな音です。水を得た魚?(^^;
  • アルバム全体としては「陽性かつ妙な」という感じに仕上がってます。なにしろ一曲目が「フィンランド」だから(^^;
    「フィンランド」はわたしの大好きなモンティパイソンのメンバーだった、マイケル・ペイリンさん作詞作曲のパロディソングなんですけど(歌詞はほとんど直訳)ものすっごいテキトーな歌です。聴いていただけばわかると思いますが、これ別にフィンランドである必要はないんです。
    「日本へ行きたい、いつかは行きたい、日本それはスバラシイ国、え〜と確か中国とか、あっちの方にあって、アフリカとはぜんぜん違う場所にある。日本日本日本、鳥はさえずり花は咲き、大草原に馬もいななく遊牧の国、馬に乗ろうよキャンプをしよう、テレビも見ようごはんも食べよう」
    おまえ日本のことなんにもわかってないだろーーーーっヽ(^o^;)ノというそんな感じの歌です。なんでしたら「フィンランド」のところに別の国名入れて歌ってください。ムーミンもサウナもシベリウスも出て来ないので、どの国で歌っても大差ありません(^^;
  • 10曲中、かわいくてどこか間抜けな歌が「フィンランド」を含めて3曲、壮大でどこか間抜けな歌が1曲、恋愛讃歌が3曲(リアル2、ファンタジー1)、ややダークで幻想的な歌が2曲、中島みゆきさんが1曲という構成になってます(「中島みゆき」はジャンル名ね…切ない歌詞なんだ、これがまた)。
    壮大な歌は「終電座」ですが、これは陰陽座(メタルバンド)の黒猫さん瞬火さん他たくさんの人に歌で参加してもらいまして、スタジオでは「終電オペラ」と呼んでました。この歌は聴くたびに嬉しくなる歌です。なんていうか、かわいいでしょ?(かわいいんですよ。まだの人はぜひ聴いてください)
    わたしは猫が好きで、猫を見ているとなんとも言えない幸せな気持ち、細かいことにはこだわらなくていい、生きていられるだけで幸せだよねー、という気持ちが身体の底からフツフツとこみあげてきます。その、心身に幸せをもたらしてくれるかわいさと同質のものを、街を行く人々のいろんな瞬間の姿にも感じるのです。だから、カメラを持って一番撮りたいのは人々です。でも知らない人をいきなり撮るのは失礼な気がしてできない。断ってからではいい瞬間が撮れない。ということで、写真の方はあきらめて、そのかわりその気持ちを歌で表現してみました。電車に乗って乗客をこっそり観察するの、大好きなんですよ。いろいろ想像してみたりして。
  • ジャケット写真も今回は頑張りました。中の地図にいたるまで、アイディアと意見と口を出しまくり(^^; デザイナーの石塚さんにはお手数かけました。ハテナの紙のテキトーさと、写真のブレ具合と、カラーコピー風の質感がキモです。
  • そしてアルバムも無事に発売された今。わたしの頭の中は宇宙論と素粒子論と多次元世界のことでいっぱいです。その手の本ばかり読んでる(もちろん「数式を使わない」「一般の人向け」「理系オンチ向け」「サルでもわかる」みたいなのばかりですが)。なんでこんなに夢中になるんだろうっていうくらい夢中になってます。すごいです、科学の最先端は。ほんとにすごいことになってます。読んでて震えが走るくらい。たぶん最先端にいる優れた科学者の人たちは、いわゆる西欧近代主義とはかけ離れた世界に住んでると思います。
  • 先日はイルカさんの番組の公録に出たり(共演者が全員先輩で緊張しまくり…)東海地方の某プラネタリウムのナレーションの収録もしました。プラネタリウムは、詳細がまだよくわからないのですが、決まったらお知らせしますね。
    ソロライブツアーは、仙台、郡山、福井、金沢、広島、岡山が終わりまして(来てくださった方達には、ほんとに感謝感謝です!)このあと神戸、京都、松山、高知、札幌、大阪、名古屋、福岡と続いて、12/23の江東区文化センターがラストになります。お近くの方はぜひおでかけくださいね。毎日違う歌を歌いますよー(^_^)
2007年09月11日(火)00:56
  • 「北極ライフ」出ます。ぜひぜひどうぞ!
  • 写真増えました!
  • 何日か前に斎藤ネコさまから電話あり。いろいろ話した中に「もしかしたら今度ケラさんの芝居の音楽やるかもしんない〜」という話題があった。「本番いつ?」と聞いたら「10月」だという。10月6日からの古田新太さんとの舞台だ。
    「な〜んか〜、ケラさんと飲み屋でぐーぜん何回も顔を合わせたりしてるうちにだんだんそんな話になってきて〜」というのはいつもの斎藤ネコパターンだから驚かないけど(ケラさんってそんなに飲み屋に出没してるのか。ということにはちょっと驚いたけど)そんなことより、本番一ヶ月前に音楽担当者が決まってないのってすごいと思う。さすがだ、ケラさん。土壇場でやっと決める。土壇場を過ぎてから決める。そういうのが、わたしは好きだ。
    ライブの曲目を前もって決めるのが、昔からなんかイヤだった。だいたいの場合は無理矢理にでも決めさせられる(決めないといろんな人に迷惑がかかる)けど、ひとりでやるソロライブと、オールリクエストだけは、決めない。ソロライブは本番の数時間前に決めるし、リクエストは本番が始まってから決まる。いつもそんなんだったらどんなに人生はバラ色だろう。
    大巨匠にしてカミサマの小室等さんとリハをやってて、ああそういえばわたしのライブのイメージは、十代の頃に小室さんのステージに通い詰めて形成されたんだったなーと思い出した。なんかこう、決めごとがゆるくて、てきとーで、その場になってみないとわからなくて、そんなふうにゆるくなければ決して起こらない何かが、起こったり、起こらなかったりする。
    ちなみにネコさまは松本修さんのシアタートラムの舞台の音楽も担当しているが、こっちは前々から決まってて、すでにトラムの稽古場に通ってるそうな。わたしはトラムに宮沢章夫さんのニュータウン入口を見にいく予定にしてるので(行けるといいなあ…)それじゃその時に三茶で会おうと言って電話を切った。ネコさまは猫森にも来てくれるはずだったんだけど、そのあいてるところにケラさんのお仕事がちょうどはいりそうな予感がするそうです。ちぇー。
2007年08月31日(金)03:56
  • 猫森集会、毎年Cプロはオールリクエストライブだ。本番中にお客さんからリクエストをもらってそれを歌っていく。だから実際やってみないと、どんな曲が出るか、どんな雰囲気のコンサートになるか、わからない。
    それでもリハーサルはやるのだ。最初の歌と最後の歌はリクエストじゃなくてあらかじめ決めてあるし。リクエスト部分の練習もする。スタッフの人から適当にオーダーしてもらって、試しにやってみる。
  • 今年のオールリクエストは、例年の斎藤ネコさんではなくて、パーカッションの山口ともさんと一緒にやることになった。
    ともさんは、谷山浩子の歌を10曲くらいしか知らない。リクエストのくる可能性のある歌は500曲くらいある。さすがに無謀かとも思ったけど、やることに決めてしまった。
    そしてリハーサルをしてみて、ひとつわかったことがある。ともさんはホンモノの天才だった。ただの変な格好したヒトじゃなかった(←すごく失礼)。ミュージシャンの底力というものを見てみたい人は、ぜひ聴きにきてください。マジで驚くよ。
2007年08月30日(木)04:02
  • リンクページの整備をして、上にあげてみました。ふ〜。
2007年08月29日(水)03:00
  • 写真増えました〜

     ケーキ きょ〜うは楽しい誕生日〜。リハ中にケーキ出現之図。

    というわけで、一歳になりました!\(@▽@)/
    お祝いメッセージいろいろいただきました。感謝感激。みなさま、ありがとうございます! 同じ誕生日の有名人は、チャーリー・パーカーさん、イングリッド・バーグマンさん、メーテルリンクさん、マイケル・ジャクソンさん、市川雷蔵さん、谷岡ヤスジさん、八代亜紀さん、ペ・ヨンジュンさん。みんなおめでとう! 故人も混じってるけど気にしない!

2007年08月24日(金)00:48
  • 写真増えました!
  • 9月下旬に、日経ナショナルジオグラフィック社から「北極ライフ」という写真集が出ます。ホッキョクグマやセイウチや他の動物などの写真集で、ちょっとストーリー仕立てにしてあります。10月公開の映画「北極のナヌー」の写真集であるともいえます。この本の言葉の部分を担当しました。思い入れのすごく強い仕事になりました。写真、スバラシイです。ぜひ買ってくださいまし〜(^_^)
  • そうだ、忘れないうちに書いておこう。橋本一子先生の、レコーディング中の、心に残るエピソード。
    アレンジに迷っている一子先生に、わたしは提案した。「間奏で盛り上げて、間奏あけでいったん落としたいんだけど」
    一子先生、眉間にシワを寄せ、黙って譜面をにらんでいる。長い間。何を考えてるんだろう? と不安になりながら、重ねて「どうかな」と聞いたわたしに、ようやく口を開いた一子先生のお言葉は、こうだった。「…間奏ってさ…」「うん?」「…歌のはいってないところだよね?」
    ヽ(^o^;)ノ…天才に意味を求めてはいけない(教訓)。
2007年08月22日(水)02:18
  • 写真増えました。
  • つまりなんというか、一眼レフの、要するにデジカメを買ってしまったわけなのだが、それもオリンパスのE-510という、銀塩からもニコンからもいきなり寝返ってしまったわけで、いやはやなんと申しましょうか、あれだけ銀塩銀塩と叫びまくっておいてなんなのよ。と思われると思うが、すいません。わたしもよくわかりません。買ってみたかったんだも〜ん。としか言いようがない。
  • 買ってみて、ものすごくよくわかったことがある。フィルムカメラとデジタルカメラは、全く別のものだ。結果として写真が写るということ以外は、全く違う、次元の違う何かだ。
    わたしはニコンのFM2とかあのへんを使ってた頃は、街を撮るのが大好きだった。建物や看板や知らない人達をたくさん撮った。撮る行為そのものにドキドキした。写真を撮ることで、街を「見る」ようになった。
    だけどデジカメは、いくら持って歩いても、なぜかそういうものを撮る気になれない。そのかわり、銀塩カメラの時にはあまり撮らなかった、記念写真や気軽なポートレートをやたらと撮るようになった。
    「撮りま〜す」で友達が集まってチーズ。シャッターを押す。すぐ見せる。ダメなら消す。…デジカメってそういうものなんだろう。写真を撮ることが、行為にさえならないほど、気楽で存在感の薄い、軽く身に添ったもの。忘れちゃっても消しちゃってもいいけど、たまたま残ってる、そういう日常の記憶を遊ぶための道具。
  • E-501は、ISO感度や測光方式やホワイトバランスや露出補正など自分で自由にできるんだけど、たとえばホワイトバランスをアイコン(お日さまとか電球とかの絵)で選ぶというような、本格的なのかそうでないのかよくわからない仕様になってる。DOSからウィンドウズに替えた時のことを思い出すなー。かわいらしいアイコンに向かって「猫なで声を出すな」と毒づいたものだった。でもそんなものは慣れなのだ。ドラクエだって、やってみたらものすごく面白かったわけだし。
2007年08月20日(月)07:42
  • 古〜い友達(わたしが高校生の頃からの!)である二瓶鮫一さんが出ている「ゴースト」というお芝居を、石井家とともに観てきた。サザンシアター。TEAM NACSという、北海道発の劇団(男性5人)の、ソロプロジェクトだそうだ。チケットがなかなかとれない人気公演だったらしい。
    映像や音楽の使い方がちょっとケラさん風。活きがよくてバカバカしくて楽しい舞台だった。
    終演後、二瓶さんの楽屋で、同室の大河内浩さんに紹介された。
    大河内さんに「ケラさんの芝居にも来てらっしゃいましたよね」と言われて、反射的に「あっ、はい!」と言ってしまったけど、過去に見たケラさんのいろんな芝居が浮かんできて、どれのことかよくわからないでいるうちに、大河内さんは「お先に〜」とお帰りに。その直後、思い出した。クニオだ! 石井家と5月に見にいった、岸田クニオ戯曲の合体作品「犬は鎖につなぐべからず」に、大河内さんが出てたんだ。わたしたちのあいだで「あの人よかった」「よかった」「よかった」としきりに話題になってたのが大河内さんだった。
    急いで楽屋を飛び出して、大河内さんを呼び止めて「思い出しました! 甲吉のとーちゃん最高でした!」とか言いたかったんだけど、それはどう考えてもヘンなのでやめた。
    それにしても初対面の大河内さんが、わたしがあの舞台を見に行ったことを知ってたということは、もしやこの日記を見られてしまったのでは…岸田クニオの名前の読み方を知らなかったという…うひょー。ムンクの叫び。ヘーキで書いてたけど、演劇関係者に読まれるとけっこうはずかしいっす。念のため二瓶さんに「知ってました?岸田クニオの読み方」と聞いたら「もちろん」と有無を言わせぬ即答でした。聞かなきゃよかった。
  • 記念写真・日記写真のたぐいを掲載する場所を作りました。いろんな人の写真があります。二瓶さんの写真もあります。これから増やしていく予定です。見てね。
2007年08月14日(火)06:25
  • 自己紹介のインデックスのページと、その中の自己紹介のページに、去年のライブの写真を載せてみました。あらためて見るとすごい衣装だな〜Dプロ。
    で、ホームページの壁紙もついでにはずしてみました。壁紙はずしてもやっぱりピンクよ〜ん\(@▽@)/
2007年08月06日(月)05:00
  • とりあえず、これだけは言っておきたい。ヨドバシアキバの3階カメラ売り場の、名前のわからない黒ポロシャツにメガネのおにーさん、ありがとうヽ(^o^)ノ
    名札をつけてなかったので、もしかしたらヨドバシじゃなくてオリンパスの人かも。どっちかなあ。どっちにしても、こちらの都合でいろいろワガママを言ったのに、とても親切にしていただいたので、この場を借りてお礼を言います。ありがとう。見てないだろうけど。
    仕事ぶりがまた、いい感じだった。明るくテキパキ迅速、話すことは最小限の必要なことだけ。こっちの言うことも一瞬で理解するし、とっさの判断力も決断力もあって、でもちょっと見は特に有能そうに見えない(←ポイント)。スバラシイ。
    というわけでわたしは今日からヨドバシアキバかオリンパスかどっちかのファンになることに決めました\(@▽@)/(どっちなんだよ)
2007年08月04日(土)00:05
  • このところ暑さバテと冷房病と夏風邪で「だるい〜眠い〜だるい〜眠い〜」の無限ループでほとんど廃人状態だったのに(プチ欝も併発してた。なぜか夢見が悪くて起きるたびにドンヨリ…)なんと本日、〆切の3日も前に原稿を送るという快挙を成し遂げました\(@▽@)/人生初かも!
    まあ第一稿なんでこれから書き直しとかあるかもしれないけど、あまりの爽快さにメマイさえおぼえます。夏休みの宿題を7月中にやっちゃった小学生ってこんな気分かね。そういえばわたしは誕生日が8月末で、誕生日の思い出は「そろそろ宿題やらないと」と思いながら取りかかれない焦りの精神状態とともにあるのだった。
    わたし自身もそうだけど、まわりの知り合いで〆切のある仕事をしてる人はみんな、〆切ぎりぎりにならないと始められない。そうじゃないという人に会ったことがない。これは人間本来の性質なのだろうか。アマチュアの頃は〆切なしにバンバン書いてた人でも、プロになると超ぎりぎり野郎に変身してしまう。ぎりぎりどころか「〆切すぎないと始められない(始めない、ではなく)」という人さえいる。
    発注側もそのへんわかってて、〆切を必要より早めに設定する。今までで一番すごかったのは、パソコン誌の「OH!FM」に連載を始めた時で、あとでわかったのだがほんとのぎりぎりの〆切より1ヶ月半近く早く言われてた。わたしは〆切破りをそれほどしないほうで、遅れても1〜2日なんだけど、たぶんデタラメな人はものすごいことやってるんだろうな…。
    それにしても〆切というものは本当に人の心を縛るのだ。〆切まで1ヶ月あっても2ヶ月あっても、とにかくクリアするまでは、遊んでても後ろめたいし、他のことをしてても心のどこかにずっと〆切がありつづける。こんなことをいうとまるで恋人かなんかみたいだけど、もちろんそんなスイートなものじゃない。ずっとうっすらユーウツな状態が続くのだ。〆切のない人は自由でいいなーとか理不尽なことを思ったりもする。じゃ早くやっちゃえばいいのにと思うだろうが、できないんだなこれが。かなり好きなことでも〆切が設定されてるとできないのよ。なんなんだろう。宿題の呪縛?
    今回の仕事がなんで早くできたかというと、前からあれこれ考えてたことだったからだ。頭の中にはもう言いたいことがあって、あとは形にすればいいだけだった。こういうことはめったにない。
  • ところで盛岡ライブ、来てくださった皆様ほんとーーーにありがとうございました!(^_^)
    またアンコール(ダブルアンコール)でみんなで袋井市歌歌っちゃった。わたしの道楽につきあって「意味わからん」と思いながら歌ってくださったお客さまには感謝感謝。袋井じゃないところで「ふくろいーここがフルサトーわたしたちのーまーちーー」って歌うのはほんとに楽しいよ。学校の行事で他校の校歌を歌うような楽しさというか。今回は、合併で袋井市になった浅羽町に住んでたという人が客席にいた。その人は仙台のライブも来てくれて、その時も袋井市歌を歌おうのコーナーに遭遇したと言ってた。ピンポイントな偶然に驚きました。
  • 秋のコンサートパンフレットにまたわたしの撮った写真を載せてくれることになって、去年の冬頃にいっぱい撮ってた中から選んでたら、また写真撮りたくなってきた。ブレーキをかけてるのは「ネガや紙焼きがたまる」というしょーもないけど切実な理由で、これがフィルムカメラの最大の弱点だと思う。あれだけ銀塩銀塩言ってていきなりデジカメに転んだらヒンシュクだろうなー(^^; とか考えてたらもう面倒になってきた。持久力ものすごく落ちてる。夏はダメだねー。
2007年07月28日(土)03:06
  • 藤本敦夫大先生のブログに、わたしの超お気に入りの写真が出てる!
    これは一子ちゃんが「スタジオで集合写真を撮ろう!」と言ったので、わたしが「それより『集合しない写真』がいい!」と主張して撮ってもらったのだ。そのうち譲ってもらってここのページに載せたいなーと思ってたくらいお気に入り。どうだ、この中途半端なコンセプト。出演者の息の合わなさ!
    この記事の主役であるベースの井野さんは、ほんっとにスバラシイ演奏をするベーシストで、ジャズのエラい人で、シャイでやさしくてヘンテコなおじさんだ。ちょっとセイウチみたいな感じの人だ(セイウチはいい。最近セイウチの映画を見て感動して毎日セイウチのことを考えている)。
    そして驚いたのは、井野さんの業界デビューはなんとブルーベルシンガーズだというのだった。ブルーベルシンガーズといえば「昭和ブルース」を大ヒットさせたグループだ。「生まれた〜ときが〜わるい〜のか〜」今でもワンコーラスは歌詞覚えてる。和製フォークにちょっとムードコーラス風味をふりかけた、もんのすごく暗い内容の歌だった。友達に誘われてベーシストとしてだけの参加だったらしいけど、井野さんと昭和ブルース、なんとおいしいギャップでしょうか。
    その井野さんのスバラシイ演奏(と一子ちゃんのスバラシイ演奏と藤本大先生のスバラシイ芸)は11月頃発売予定のわたしの新しいアルバムで聴けます。皆様ぜひお聴きのがしのないよう、今からメモしといてね(^_^)
  • 上に書いたセイウチの映画は10月公開のナショナルジオグラフィック制作「北極のナヌー」というドキュメンタリー映画だ。関連する仕事をちょっとするかもしれないということで試写を見せてもらった。これがまたスバラシイ映画なので、ぜひぜひ皆様見てください。ちなみにナヌーはセイウチじゃなくて白クマだけど、わたしの心は今セイウチでいっぱいなので、とりあえずセイウチ映画ということで。他にちょっとだけ出てくるイッカクやウミガラスがまたドキドキもの。
    この映画を見るとまず「よくこんなすごいものが撮れた」ということに感動する。ちょっとやそっとじゃ無理だ。お金をいくらかけても無理だし、努力と能力だけでも無理だ。情熱と高い志があっても、それだけじゃたぶん無理だ。運命の力みたいなどうしようもないものが必要なんだと思う。見ていると、目に見えない運命の力が、客席の方向にどどどどっと押し寄せてくる。
    そして、わたしたちの普段の生活が、世界の中のとても特殊で小さな一部分でしかないことを思い知らされる。また、単純に、ただ生きて生きて生きるということの崇高さに胸を打たれる。
    まあわたしがあれこれ言わなくても見れば「おおおおっ」と誰もが思うだろうから公開されたらぜひ。ちなみに日本版主題歌というのがあって手嶌葵さんが歌ってますがわたしは作ってません〜。
  • 目に見えない力で思い出した。この間取材を受けた雑誌の編集者の人に聞いたんだけど、学校に「うちの子に給食の時『いただきます』を言わせないでください。お金を払ってるのに『いただきます』は変ですから」とクレームをいれた親がいて騒ぎになってるらしい。外食の時にも同じようなことを子供に言うオトナが出現してるとか。同じ意味で『おかげさまで』を言わない主義の人もいるらしい。
    まず『いただきます』や『おかげさまで』というコトバの解釈がヘンで、単にバカだということもあるけど、それより「目に見えるもの(科学的に観測できるもの)以外の存在は、ない」とか「1たす1の答が2以外にあるわけがないじゃない何いってんの」というような、人として無精で鈍感でゴーマンなにおいがぷんぷんする。この3つを組み合わせちゃダメだ。2つでもつらいけど、3つはつらいじゃすまない。
  • 閑話休題。そして次も閑話だ。そんなにヒマなのかわたしは。
    この間、都内のカフェでのこと。若い女性の店員さんに「本日のパスタはなんですか」と聞いた。女の子は一瞬ひるんだような顔になり、じっとわたしの顔を見て数秒。「…クリームの…パスタです」と答えた。顔を見合わせたままさらに数秒。沈黙に耐えきれなくなってわたしは聞いた。「なんの?」 また数秒の間。急に「あちょっとお待ち」(ください、は空気中に雲散霧消)と女の子は厨房へ。もしかして具なしパスタなのだろうかと不安とともに待っていると、しばらくして帰ってきて彼女は言った。「ホウレンソウとベーコンのオリーブオイルパスタです」…クリームですらなかった。
    もう少し前にも似たようなことがあった。デパートの化粧品売り場の、「研修中」の札をつけた若い美容部員さん。化粧品を買ったらサンプルをくれたので「これは何日分くらいですか」と聞いたら、「そうですね、何日分、えー…」とものすごく考えてから「一週間から二週間くらいです」と言い放った。「見た目よりもつんですね(ってか一週間と二週間ってえらい違いなのでは)」と言ってたら、離れた場所にいた先輩がとんできて、「申し訳ありません、こちらだいたい3〜4日ぶんになります」と訂正。
    なんなんだ。最近の若者の間では「知らなくてもとりあえず答える」がブームなのか? 面白いけど、そのまんまでエラくなると実害があるので、直してくれるとおねーさんは(今ツッコんだ人、反省文提出)嬉しいなーと。
  • などありつつ、わたしは久しぶりに新幹線で盛岡へ。大好きなのになかなか行く機会のなかった岩手県なので、すごく楽しみです。日曜日「ラスティングバル」というところでライブやります。近くの人は聴きに来てね(^_^)
  • ソロライブツアーの日程も発表になりました。(仙台は時間が変わって、18時半開演です)ソロライブすごく楽しいよ〜。来て来て来てね!
2007年07月13日(金)04:13
  • パズルショップ・トリトのサイトにリンク貼りました。ニコリの草創期からのメンバーだった樹村めい子さんがオーナーのお店。本当にいいお店だと思います。おもしろいものがたっくさんあります。プレゼントにもぜひご利用ください(^_^)
  • それからnikoli.com。オンラインでペンシルパズルができるサイトです。会員にならなくてもお試し問題がたくさん遊べます。ここの会員の方達は尋常ではないです。パズルを解くスピードが。怖いものを見たい方はぜひ入会をヽ(^o^)ノ
  • そして橋本一子さんのバンド、ユビークスの3人で書いてるブログ。6月29日のところにシンガーソングライターT山さんのミョーに若い写りの写真が掲載されてます。なんだかさっぱりわかりません。一子ちゃんの魔法のデジカメ、わたしもほしいなーっと\(@▽@)/
  • えーそして最近の話題としては、眞鍋かをりさんがブログの中で恋するニワトリのことを書いてくれてます。眞鍋さん、恋してるのでしょうかね、やっぱり。「無理っぽいんで妥協しました」には笑いました。どーゆう歌だそれは。「ま、そこにいるオンドリくらいがあたしには分相応でしょ」って結末ですかヽ(^o^;)ノいや〜。
  • などあって、レコーディングやってます。秋の終わり頃に出る予定のオリジナルアルバムです。その前に9月に「静かでいいなスペシャル(正式タイトル忘れた)」も出ますが。
    今回はプレイヤー系のミュージシャンがゼロで(今のところ)、いわゆるアーティスト系の方達がいろんな形で参加してくれてます。編曲、歌、演奏、作詞…。すっごく新鮮な体験もできました。いや〜、やっぱり先輩とのセッションはやるもんだと心底思いました。ほんとになんというか、脱帽でございます(具体的なことを書くと情報解禁がどうのとかでロッキーに怒られるので、書きません〜)
  • レコーディング現場では毎回何かが流行ります。ハンターハンター(マンガ)を空き時間に読みまくりだった年もあれば、三国志がスタジオを席捲した年もあり、広辞苑クイズをやってた年もあり、古くはレコーディングが「ツインピークス」を見る会のようだった年(←歪んだ王国の時)もありました。卓球漬けの年もあったし、もっと古くはロビーでドラクエやってた年も…。
    そして今年はニコリのペンシルパズル、特に「へやわけ」。わたしが持ち込んだのをまずAQがハマり、アシスタントエンジニアのいっちゃん、さらに若いほうのエンジニアのハラハラに伝染し、ちょっとした待ち時間にエンピツでマスを塗りつぶすサラサラという音がきこえるのが日常となりました。もうじきロッキーにも感染します。パズルってなんであんなに面白いのかなあ。思いもよらない手筋に気がついた時の嬉しさって、ちょっとした憂さは吹き飛ぶくらいなんだよね。
  • ところで若くないほうのエンジニアの田中信一さんですが、ディレクターのジョニーがすごく若い頃の映像を発見してもってきて見せてくれました。細野晴臣さんのボックスで出た何かについてたDVDに(←なんつうアイマイな情報)32年前の信一さんと、さらに32年前の村岡建さんが〜。ショーゲキ映像でした。「言われなければわからなかった」ってのはよくあるけど、「言われてもわからない」んだよ、二人ともヽ(^o^;)ノ もうぜんぜん別人なんだもん。
    細野さんや鈴木茂さんや矢野顕子さん(当時はまだ鈴木顕子さんだったのではないかと信一さんが言ってた)は若いことは若いけど、たいして変わってないのですぐわかるのですが、あの二人はほんとにわかりません。エンジニアとサックス吹き、やってることは今と同じなのに。興味ある方は見てください。32年前の横浜中華街も映ってて、これもなかなかいい味です。
2007年06月02日(土)02:17
  • もう日付が変わったので昨夜になるけど、佐々木幸男さん(ササ)のコンサートにゲスト出演してきた。会場は、わたしも毎年お世話になってる江東区文化センターだ。
    彼とは30年近く前、同時期にヤマハと専属契約をかわした仲間で、デビュー(わたしの方は3回目の)して数年くらい、とても仲良しだった。コンサートでは、ササの「ここで夏を見送る」という歌を一緒に歌った。
    この曲の資料音源を送ってもらって聴いた時、女性コーラスがはいってて、聴きながら「スタジオのコーラスの人かな。けっこう上手。でもこんな高い声域のコーラスはわたしには無理」などと思っていたのだけど、今日(昨日)ササに会って話したら、そのコーラスはわたしが歌ったものだと言われた。ものすごく驚いた。
    あの頃の懐かしい人達に、終演後たくさん会えた。心って不思議だ。30年なんて一瞬で飛び越してしまえる。

  • 9月の猫森集会の日程とゲストが発表になった。情報解禁というわけで、ファンクラブの原稿を丸写しですが…
    出演 : 谷山浩子、石井AQ(Syn他)
    会場 : 全労済ホール/スペース・ゼロ
    〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-12-10全労済会館B1
    JR新宿駅 南口徒歩5分・京王線・都営地下鉄新宿駅6番出口徒歩1分
  • 日程 : 9月15日(土)〜9月24日(月・祝)全8公演 ※ 9/18(火)・21(金)休演日
    ■Aプログラム<由貴ちゃんとにんじんポテト>
    ゲスト:斉藤由貴(Vo.)
    9月15日(土) 開場18:30/開演19:00
    9月16日(日) 開場17:30/開演18:00
    ■Bプログラム<ヒトシくんと怪しい音楽会>
    ゲスト:渡辺等(B.etc)
    9月17日(月・祝) 開場17:30/開演18:00
    9月22日(土) 開場17:30/開演18:00 ※公演日にご注意下さい。
    ■Cプログラム<トモトモと初めてのオールリクエスト>
    ゲスト:山口とも(Per.)
    9月19日(水) 開場18:30/開演19:00
    9月20日(木) 開場18:30/開演19:00
    ■Dプログラム<小室さんもおさかなも雨の中>
    ゲスト:小室等(G.&Vo.)
    9月23日(日) 開場17:30/開演18:00
    9月24日(月・祝) 開場17:30/開演18:00
  • 去年と同じで変則日程だ。AAB休CC休BDD。初日と平日が19時開演、初日以外の土日祝が18時開演。
  • デビュー35周年ということで、デビュー当時のわたしのカミサマ小室等さんや、わたしの作った歌を(岩男潤子さんと並んで)一番たくさん歌ってくれた斎藤由貴ちゃんと、何かをやる(まだ決めてない)。
    オールリクエストは、たぶん知ってる谷山浩子の歌は一桁だろうと思われる山口ともさんと一緒に。どんな感じになるかは…やってみないとぜんぜんわからない。出し物として成立するのかどうかさえ定かでない(^^;
    ヒトシくんのBプロには、怪しい系の歌を集中的に集める予定。なのでそっち方面がお好きな方はぜひぜひ。
    まだ3ヶ月半も先のことではありますが、みなさまのご来場を心からお待ちしております。来て来て来てね(^_^)
2007年05月25日(金)18:22
  • この頃打ち合わせが多い。いろんなことがある。今年はデビュー35周年なので、アルバムも、9月の猫森集会(東京で毎年やっている8日間連続コンサート)も、いつもとちょっと違う趣向をこらしたものになる予定。楽しみにしててください(^_^)
    アルバム用の曲はすでに余ってて、選んでいる状況なのだけど、それとは別にまだ曲を作っている。カタツムリのようにゆっくり。作ったメロディを自分の中にしみこませる。一日中、そのメロディばかりが頭の中にあるような状態になっている。そこから言葉が生まれてくるのを待っている。
  • 二十代の中頃までは、一枚アルバムを作り終わると、必ず「もう二度と作れないのではないか」という不安に襲われた。
    今はそこまでの不安はないけれど、どんなものができるかわからない不安は相変わらずある。
    歌を作るのは(歌に限らず創作はなんでもそうだろうけど)何もないところから産み出す仕事なので、できるかできないか、自分でもよくわからないところがあるのだ。
    ライブやレコーディングなら、できている歌を表現すればいいのだから、出来の善し悪しはともかくとして、必ず何かはできる。でも歌を作る時は、もとになるものが何もなくて、目の前にはからっぽな虚空があるだけだから、見習いの魔法使いは(まだ見習いなのだ。たぶんあと何百年かは)途方にくれる。習った呪文を唱えても、水は出現しない。「わからない」と思いながら虚空の真ん中につったっているしかない。そのうち、思わぬ瞬間に水が出てくることもあるし、出てこないこともある。
  • 「わたし」ってなんなんだろうと思う。中学生みたいな疑問だけど。(わたしに取り柄があるとすれば、子供の頃に感じたことを、たった今感じているようにリアルに思い出せること。その代償なのか、いつまでたっても幼稚なところが抜けない)
    わたしはわたしのものじゃない。みんな自分を自分のものだと思って生きてるけど、そんなにはっきりと世界から切り離して「自分」があるように思うのは錯覚だ。歌を作ってる時にそう思うことが多い。
    「わたしは世界の一部だ」という言葉もどこかおかしい。言葉で「わたし」と呼ぼうとしているものと「世界」と呼ぼうとしているものにはほんとうは区別がなくて、「わたし」には便宜的に名前もついていて人がその名前で「わたし」を認識したりするけど、それもイメージの世界での出来事にすぎない。だから「わたし」がどうであろうと、そんなことはどうでもいいことなのだ。気にすべきことは、全体が、いい状態にあるかどうかだ。心地よいリズムの中にあるかどうか。バランスが崩れていないかどうか。
  • 5月4日の日記に「真夏の夜の夢」の文庫を買ったと書いたけど、真夏の夜の夢の歌ができた。ロビングッドフェロウの歌じゃなくて、タイタニアとボトムの歌…子供の頃からこの話の中で一番気に入ってるのがタイタニアとボトムのエピソードなのだ。
  • それで「よし、いける」と思って「メシエ天体のすべて」でも歌を作り始めたんだけど、こっちは銀河どころか大気圏すら抜けられなかった。いちおうメシエ天体めざして飛び立ってみたものの、挫折しましたーという歌になった。予定では百億光年くらい行っちゃうはずだったんだけど。せめて火星、いや月でもいいから行きたかった。残念だ。残念な気持ちにあふれた名曲が完成した。
  • あと「変な歌」ができた。
    …今「いつものことですね」という声が聞こえたが、違う。そういうことではない。
    カギカッコに入った「変な歌」だ。いわゆる変な歌。ザ・変な歌。「世の中で変な歌って言ったらやっぱこんな感じだよね」っていう変な歌。つまりそれは、外見は変だけど実質はあんまり変じゃない歌だ。
    でもできてしまった。わざと作ったわけじゃない。わたしはこういう歌をわざと作ることは決してなく、わざとということで言うならむしろ、わざと避けている。でもできちゃったのだ。できちゃったから仕方なく籍を入れた。
    この歌、実を言うと好きだ。かなり好きな歌なのだ。楽しい感じだし。エノケンに歌ってほしいみたいな。
    好きだけど、人に聞かれて「変な歌ですね」と言われるのがこわい。「狙って作ったな」と思われるのがこわい。わたしの吹けば飛ぶようなササヤカな美意識にそれは反する。ひとことで言うならかっこわるい。
    とかなんとか言いながら、新しいアルバムには入れるつもりで準備している。せめてリクルートスーツに地味な薄化粧で目立たないようにこっそり…とか思ってしまう自分がまた自意識過剰でイヤだ。ああほんとに全くどうでもいい問題だ。
2007年05月24日(木)05:33 2007年05月22日(火)07:57
  • アマゾンのマーケットプレイスで注文した、カフカ全集10「フェリーツェへの手紙1」が届いた。全集の10巻と11巻が全部、フェリーツェという女性に書いた手紙で埋まってる。すごい。
    この全集は絶版なので古本を買うしかないのだった。10巻は定価3200円が5000円で出てたので即買った。問題は11巻で、アマゾンには今のところ25000円のしか出てない。こっちは諦めた。図書館で借りるか、勧めてくれた工藤千夏さんに借りるかして読むことにする。
    (工藤千夏さんというのは、平田オリザさんの「青年団」という劇団の演出部に所属している、劇作家&演出家…去年知り合って、そろそろ「友達」って言っても怒られないかな…って感じの間柄。なんだかものすごく気があうので、今仕事で1ヶ月青森に行っちゃってるんだけど、淋しいのよ、なんとなく。淋しいったって、そんなめったに会わないのになんなんだろうと思いつつ。工藤さんのサイトはこちら)
  • この10巻、かなり色褪せて古い感じだけど、ほとんど読まれてないらしい。紐のしおりが、たたまれたままだった。全集でも書簡はほっとかれることが多いのかな。
    最初の方をちょっと読んでみた。
    うわ。やばい。ハマりそう。この手紙の自分勝手な言葉の勢い。頭の中でどんなことが起こってるのか、すごくよくわかる。わかっちゃまずいような気もするけど。
  • カフカはプラハ、フェリーツェはベルリンに住んでいた。遠距離恋愛…じゃない。これは恋愛じゃない。と、少なくとも普通のオトナならみんな思うだろう。
    だって、友達の家で初めて会って、友達も交えてちょっと話をしただけで、つまり一度しか会ってなくて、「僕のこと覚えてないかもしれないので改めて自己紹介しますね」ってな状態から、一年以上会わずに手紙だけ毎日毎日書き続けたんだから。フェリーツェが「会いましょう」って言っても、いろいろ理由を作ってなかなか会おうとしないで。
    毎日毎日、ぎゅっと詰まった感じの長い手紙を、すごい時は一日四通出したりして、相手の返事がちょっと遅れるともう気になって返事の催促。手紙だけじゃ足りなくて電報まで打ったり。
    このなりふりかまわない態度、相手にどう思われようと知ったこっちゃない(としか思えない)集中ぶりは尊敬…というか、羨ましい。携帯メールのない時代でよかったね。そんなもんあったら、自分も相手もノイローゼになってるよ。
  • 両方の親が見かねて二人を婚約させたけど、本人がすぐ婚約破棄して、そのあとまたラブレターの嵐が始まり、しばらくして再会してまた婚約して、また婚約破棄。
    そんなことをしながら全集2冊ぶんの恋文を書きまくってた5年間に、代表作の「変身」や「審判」をはじめ、たくさんの作品が生まれた。感情が高ぶってるとやっぱりいろいろ書きたくなるもの。カフカでもそうなんだとちょっと親近感。あと、夢の記録をつけてたらしくて、そこも親近感。勝手に親近感持たれる方も大変だけど、死んでるから別に関係ないか。
  • カフカの手紙、読んでると返事を書きたくなる。わたしだったら調子を合わせてあげられるのに…と思ってしまう。でも調子を合わせちゃったらきっとダメなのよね。
    バンバン調子を合わせたあげく、無理矢理逢いに行って、相手を思いきり引きこもらせちゃったミレナという元気な女性もいました。フェリーツェのあとの「恋人」。難しいよ、カフカ。ほんとに。
2007年05月18日(金)02:31
  • 先週2回見た「東京ノート」だけど、DVDを買ってまた見てしまった。夢中で見てしまった。ほんとに面白い。なぜこういうものがここまで面白いのか、正直よくわからないんだけど、なにしろ問答無用で面白い。
  • ひとことで言うと、超絶ガラスの仮面…「ここまで薄いガラスが作れるんだ〜」という驚き…もちろんそれだけじゃないけど、まずはそこのところに感動する。作り込まれてるのに、全くの素にしか見えない。
    しかもほんものの素じゃない。全く素にしか見えないのに、明らかに素ではない別次元の空間で、かなりの緊張感がある。
    普通の人の生態…会話が途切れた時の曖昧な顔とか、自分のあいづちと相手の次の言葉がヘンなタイミングで重なって会話がぎくしゃくするとか、自信なさげとか、目が泳いでるとか、冗談の言い方がシロートなのでちょっとイタい(でも普通によくある感じ)とか、なんて答えていいかわからないのでとりあえず言っちゃう「ああ…」とか「はあ」とか「ええ」とか…細部までものすごくよくできてる。戯曲も演出も役者さんたちの演技も(演技の巧拙は人によってあるけど)スバラシイ。これだけでも、すごい芸だと思う。
    わたしは昔から、そのへんを歩いてる知らない人達を見るのが好きで、一時は知らない人の会話を聞いて書き取ることに熱中していた。喫茶店で隣に座った人達や、電車でそばに立ってる人達などの会話を、あいづちまで含めて、書ける時はその場で、書けない時はできる限り記憶して書く。スピードや記憶が追いつかなくなるのであまり長くは記録できなかったけど、これはただやってるだけでものすごく面白い遊びだった。人のたたずまいはそれだけで面白いのだ。
  • でももちろん「東京ノート」は単なる普通の人達の形態模写じゃなくて、心にずしんと残る何か特別な体験なのだ。ただその「ずしん」がどういうものなのか、どうしてそうなるのかは、わたしにはよくわからないので説明できません。すいません(←それ〜じゃぜんぜ〜ん意味がな〜いア〜リス)
  • DVDは1998年上演のものだから9年前。今年の舞台の方が全体にテンションの高い人や明るい人が多くなっていた。違う役者さんが演じた役だけでなく、同じ人が演じていても、演技がだいぶ明るく変わっていた。明らかに今年の方が(倍くらい!)明るいなと思ったのが学芸員(男女とも)、次女、長男の嫁、三男、女子大生の友達。20人中6人が倍明るくなってたんだから(ほかにも1.3倍くらい明るくなってる人が数人いたし)舞台全体も明るくなってた…はずだけど、静かな感じは同じレベルでキープされてた。何に秘密があるんだろう。
  • 今年も9年前も出てるんだけど役が変わってる人というのが何人かいて、それも面白かった。今年の次男ユージさんは9年前は元家庭教師。今年の元家庭教師は9年前は三男シゲオくん。今年の長男の嫁は9年前は「あんたダリ」の次女。今年の飛行機乗りは9年前は次男ユージさん。
    同じ役を演じた「長女」「次男の嫁」「絵を寄付しにきた人」は、9年たって演技に深みが増したように思えた。歳をとるってスバラシイと思わせてくれました。
  • DVDは紀伊國屋書店から出ていて、アマゾンでも買えます。6ヵ国語字幕入り。興味のある方はぜひどうぞ(^_^)
2007年05月17日(木)04:32
  • 昨日、石井家(プロデューサー石井AQとその妻へべ)と三人で、ケラさんの公演を見にいった。場所はわが心のフルサト青山円形劇場。お芝居のタイトルは「犬は鎖につなぐべからず」といって、岸田國士という、岸田戯曲賞で有名な(というかわたしはそれでしか名前を知らない)昔の劇作家の短編を7編つないでケラさん流にアレンジした舞台だ。
    わたしはトイレに行ってから席に着いた。隣にはすでに石井家が座っている。入口でもらった簡易パンフレットを開いて作品の解説を読み始めたとたん、わたしは叫んだ。
    「あっ。クニオなんだ!」
    隣で夫婦がのけぞっている。どうしたのと聞いたら、この夫婦が二人して、パンフレットを開いてまず同時に口にしたのが「クニオか〜!」「これクニオって読むんだ!」だったそうな。
    「三人そろって感想それかよ」とAQがぼやいてたけど、だって「國士」は「コクシ」でしょう、どう考えても。クニオだなんて誰も思わないよ。ああびっくりした。
    わたしたちが三人とも同じことを、ただ考えたのみならず声にまで出した(つまりかなりびっくりした)ということは、他にも青山円形の客席のあっちこっちで、毎日のように同じことが起こっているに違いない。「クニオ!?」「ねーこれクニオって読むんだって」「うそークニオかよ」絶対一日に三十人は言ってるな。ケラさんありがとう。みんなにクニオを教えてくれて。
  • 観劇が終わってシチリア料理の店に向かう道すがら、「緒川たまきがきれいだった」「じーちゃんの大暴れが一番おもしろかった」「植本潤さん男役うまくてびっくり」「甲吉のとーちゃんいい味」「みのすけさんってもっさんに似てる(もっさん=串田杢弥氏)」「岸田クニオってホームドラマなんだ〜意外(←名前しか知らないくせに勝手なイメージだけ持ってた)」「転換の演出たのし〜」「驟雨のネーサンは異様に着物が似合ってたけどいったい何者なのか」等さまざまな感想が飛び交ったけれど、会話が途切れて沈黙が訪れるたびに心の中に「クニオなんだ…」という思いが浮かんでくる。一日たった今もまだ浮かんでくる。岸田國士の名前の読みがクニオだったってだけのことを、なんでここまでひっぱれるんだろう。「岸田戯曲賞の人」ってこと以外なんにも知らない人なのに(しかも岸田戯曲賞がなんなのかもほとんど知らないのに)。なんだかもう他人とは思えない。クニオ。
  • 別役実さんのコント教室を読み終わった。面白かった。戯曲はストーリーじゃなくてプロットか。そういえばそうか。なるほど。ポンと手を打つ。
    本というものは、読むたびに、人の世界はなんて多様なんだろうという驚きを与えてくれる。あらゆる人生を生きてみることはできない。わたしは谷山浩子というけっこう特殊なひとり分の人生しか生きられない。早寝早起きができない。料理ができない。自転車に乗れない。お酒が飲めない。からいものが食べられない。泳げない(わたしの人生はできないことでできてるのか!?)。
    でも本を読むと、まるで次元が違うといいたくなるくらいまるっきり違う人生や世界を味わうことができる。小説やドキュメンタリーだけじゃなくて、コントの書き方の本でさえ、そうだ。人がたくさんいる。いろんなことをしている。いろんな風に生きている。わたしは他の人になれない。それが切ないと思ったり、それがいいんだと思ったりする。
2007年05月15日(火)04:55
  • 疲れるにもほどがある。と思った。昨日の自分。
  • 昨日は一日家にいて歌を作っていたのだけど、なんだか起きた時から体がだるくて、夕方6時頃、あまりに眠くて起きていられなくなり、30分くらい仮眠をとった。そして夢をみた。
    自分の部屋の中で事件が起きている。悪意を持った車が走り回っている。車に轢かれない場所に移動しようと思うのだけど、体がひどくだるくて、眠くて目をあけていられない。立っていられなくなって床に崩れ落ちて意識を失った。…夢の中なのに。
    そして夢の中で目が覚めると部屋がひどいことになっている。事件の後始末をしようと立ちあがったが、体がひどくだるくて、眠くて目をあけていられない。立っていられなくなって床に尻餅をついてしまった。…夢の中なのに。
    夢の中ならわたしは眠ってるはずなのに、眠くて眠くてだるくてだるくてもうどうしてくれようって感じを実にリアルに体感してるのだった。疲れるにもほどがある。
  • 今週は毎日おでかけなんだけど、大丈夫でしょうか、わたしの体は。仕事もあるけど主な予定は観劇だ。怒濤の観劇週間。先週末から10日のうち7日が観劇。こんなめちゃくちゃなことは、いくらわたしでも珍しい。空前絶後。もう二度といやだ(←後悔先に立つ)。
  • 先週は「東京ノート」を2回見た。至福の時間というのはああいうのを言うんでしょう。ずっとここにいたい…と心から思った。小津映画を見てる時も思う。ずっとここにいたい。何がそんなに気持ちいいのか、説明したいけどできない。体質に合うっていうことなのかな。
    作・演出の平田オリザさんは高校時代からの谷山ファンだそうです。お会いしたことはありませんが。嬉しいなー。奥さんで女優さん(東京ノートにも出演していた)で歌手のひらたよーこさんと握手しちゃいましたよ。好き好き。今度ライブ見にいきます(^_^)
  • 今週はケラさん、パントマイム、去年の猫森集会に出てくれた金子森くんの出る芝居、あと宮沢章夫さん演出のリーディングを見に横浜にまで行っちゃう予定…この体調でもみじ坂を登ることがわたしはできるのでしょうか。なんとしてでも登らなければ。なにしろ全部予約しちゃったからね。
    それにしても懐かしいな〜もみじ坂。子供の頃はしょっちゅう登ってた。青少年センター、県立音楽堂、野毛山動物園、ラジオ関東、いろんな施設がもみじ坂の上にあって(ってこの記憶は合ってるのだろうか)。
    横浜少年少女合唱団というものにわたしは入ってて、最初は山下公園の氷川丸という船の上が練習場だったけど、あとの方はラジオ関東でやってたのだった。
  • ところで、疲れてるのと関係あるかはわからないけど、今のわたしは読みかけの本ばかりを山のようにかかえている。普段からわりと平行して2冊とか読んだりする方なんだけど、今のはそんなもんじゃない。
    池内紀さんの「となりのカフカ」(カフカの手紙魔ぶり、ものすごいよ。また後日詳しく書きますが)と「作家の生き方」、田辺聖子さんの短編集、太宰治に関する本、別役実さんのコントの書き方の本、シェイクスピア「リチャード3世」、そして宮沢章夫さんのエッセイはなんと4冊を平行して読んでいる。寝室に2冊、ダイニングに1冊、脱衣所に1冊(お風呂で読んでる)…別役さんのが最初にゴールにたどりつきそう。
    このあとカフカの書簡集がアマゾンから届くし、買ってある平田オリザさんの本も読みたいしで、わたしは一体どうしたらいいかというと、やっぱり一冊読み終えてから次へ行く、一冊を読んでる間は他のを読みたくてもガマンする、ですかね。でも辛抱できないのよ。できることならいっぺんに全部読みたい。いいなあ聖徳太子(←違
2007年05月04日(金)05:23
  • 毎日、バッグに五線紙と普通のノートを入れて、歌を作るために外出している。家にこもってるより歩いた方が脳が動く気がする、というのがわざわざ外に出る理由だ。
    だけど歌を作ろうとしていると、歌を作ること以外のあらゆることがいつもの五倍くらい楽しいのはどういうわけなの。本を読んでしまう。本なんか持ってくのがいけないんだけど。宮沢章夫さんの「『資本論』も読む」。資本論。マルクス。名前(と漠然とした噂)しか知らない。わたしにとって、ものすごく関わりのない興味のない分野の何か。宮沢章夫さんの中で間違いなく一番最後に読む本。と思ってたのに、書店でちょっと立ち読みしたらこれがとてつもなく面白いもので、立ち読みがやめられなくなって、こんなに読むなら買った方がいいと気がついて、買った。それを今日の昼間は喫茶店でしばらく読んでいた。
    読んでる最中にふとシェイクスピアの「真夏の夜の夢」のボトムのことが気にかかりだして、パックの惚れ薬のこととかあれこれ考えてるうちに、そういえば「真夏の夜の夢」はよく知ってるように思ってたけど、戯曲の形で読んだことはないなと気がついた。
  • 同じフロアにある書店へ行き、文庫を買った。そしてページを開いてみて驚いた。なんと。パックって、ロビン・グッドフェロウだったのね!
    ロビン・グッドフェロウ。懐かしい名前。稲垣足穂の「チョコレット」に出てくるほうき星だ。28年くらい前に、初めて脚本らしきものを自分で書いて、コンサートの中で40分程の音楽劇をやった。ちゃんと役者さんも頼んで。ロビン・グッドフェロウの役を役者さんがやって、わたしがポンピイをやった。その劇のために作った歌が「眠レナイ夜」と「ほうき星の歌」だ。あの時、「チョコレット」のロビン・グッドフェロウはオジサンだった。「真夏の夜の夢」のパックも、少年じゃなくてオジサンだっていいのかも。
    (今「ロビン・グッドフェロウ」をぐぐったら、またびっくり。ロビン・グッドフェロウって、ホブゴブリンだったのね!!!!…か、かわいくないじゃん、パック…)(と思ったら、ホブゴブリンはゴブリンとは違うそうです。そうなのか。じゃなんでゴブリンってついてるんだろう??)
  • 「真夏の夜の夢」購入後、そのまま本屋徘徊。本屋は、行けばどうしたって徘徊することになる。自制心を最大限に働かせなければ、あの本もこの本もそっちの本も在庫の引き出しまであけて手当たり次第に買ってしまう。だから必死で自制した。でもニュートン別冊「メシエ天体のすべて」は買ってしまった。天文とか古代生物とか量子力学とか相対論とかは、個人的に非常にヤバイ。理科はニガテだって自覚してるのに買ってしまう。なんていうか、自分がやってきた(帰っていく)ところをこの目で(人間の肉体の目で)見たいとか、魂の空間をひろげたいとか、そういう願望なんじゃないかと思う。
  • そういえばもう20年以上前になるけど、AQに2時間くらいかけて微分積分の話をしてもらったことがある(微積分って結局どういうことなの、という質問をしたのだ)。その時は半端じゃなくカンドーして「世界って、人間って、なんて深いの! なんて美しいの!」と思ったのを覚えている。帰ってから日記に超長文書きまくり。
    だけどあの時に聞いた話を、もうまるごと全部忘れてしまった。なぜ数学の話で世界が美しいになったのか、すでにわからない。わたしはほんとに記憶力がないと自分で思う。今までに本当にたくさんの本を読んだけど、片っ端から忘れてる。だからミステリなんかは二度読んでも楽しめる。
  • メシエ天体の話だけど、M1「かに星雲」は「超新星残骸」だっていうんだけど、この「超新星残骸」が、声に出すとすごく気持ちいいの。なんで?
    語尾を下げない。「超新星」でいったんしめて、「残骸」は単独で発音する。はい、どーぞ。「超新星残骸」。
    …響きはいいんだけど、せっかく天体なのに「残骸」ってあんまりなような。
    …違うか。「残骸」だから惹かれるんだ。そうだ。そっちだ。
  • そんなこんなで帰宅して、なぜか男性脳女性脳&ホルモンに関する本を一冊まるまる読んでしまった。反省してやっとキーボードに向かった時は深夜。午前2時くらいからやっと調子が出てきて、3つくらいの「かけら」を、3つくらいの「作りかけ」に進化させた。よし。で、もう油断してこんなものを書いている。ふ〜。
    仕事に戻りまーす。
2007年04月26日(木)01:13
  • それにしても首都圏の鉄道は今どうなってるのでしょうか。もう全く把握できなくなってしまった。JRと私鉄と地下鉄の、どれとどれが乗り入れしてるのか、どれとどれがどこで交差してるのか、さっぱりわからない。もつれてねじれた鉄の迷宮。だれか〜ぼ〜く〜を〜〜ぼくを見つけ〜てくれ〜〜〜〜ってか。
    総武線が東京駅の地下から出るようになった頃に怪しくなり始めて(っていうか、ついこのあいだまで、神田は黄色い中央線の停車駅だと信じていた。赤い中央線の方の駅だったとは…何度も乗ってるのになんで勘違いしてたんだろう)埼京線の存在をかなり長いこと知らなかったことも手伝って、南北線と大江戸線ができてからあとはもう、どこか行くたびに乗換案内でルートを調べないと何をどうしていいかわからない完全なおのぼりさんになっちゃいました。東京在住のおのぼりさんだイエ〜。
    おのぼりさん、渋谷駅のホームで「次は藤沢」ってアナウンスを聞いた時は腰が抜けそうになった。…SF???
  • 大槻ケンヂさん二冊目読んでる。いや〜。実にすがすがしい若者だ。40歳だけど。
    なんかどうも、方向性を定めないとか、価値判断をしないとか、断定しないとか、ずらすとか、斜めに見るとか、口の端だけで笑うとか、耳から声を出すとか(←わかりません)そういう、いかにも力のな〜い感じの、声の小さい若者みたいな感じの世間の空気に疲れてきた人にはおすすめ。そういう風潮って人の生命力を吸いとるでしょ。宇宙暮らしで筋肉萎えるみたいな。
    大槻ケンヂさんはなにしろ元気。今は知らないけど、少なくともわたしが読んでるエッセイを書いてた頃は元気。そのエッセイも結局「人の言うこと気にしないで自分のやりたいことやりましょー」ってな話だし。いや、別に「読むと元気が出る」とかそういう売りじゃないのはわかってるんだけど。でも出ます。元気。
2007年04月19日(木)23:09
  • あ〜苦しかった。死ぬかと思った。
  • わたしはヒトとしては笑うのが好きな方だ。好きなタイプのお笑いには、かなり甘い客だと思う。普通に「おかしい」と思ったら声をあげて笑う。黙って見てるより笑った方が楽しいから。普段の生活でも、マヌケなものやヘンなものをみつけては、マメに笑う。
    だけど、笑いすぎて苦しい、死ぬかと思ったという経験はそんなに多くない。初めて読んだ頃のVOW(2巻か3巻が出た頃)とか、初めて見た頃のモンティパイソン(キャニオンからVHSが出た頃)とか…。
  • で、今日の話。久しぶりに笑いすぎて苦しいという経験をした(先に断っておくけど、具体的なネタは書かない。「ちょ〜笑えるから!」とかって見せられると、たいてい素で見るよりおかしくないもんだからね。やっぱりそういうものは自分で出会わないと)。
    本屋で買ったエッセイだ。喫茶店で読んでいた。おかしい。カラダが震えだした。こんなところで笑っちゃダメと思うんだけど、声が出てしまう。口をおさえた。それでも笑いが洩れる。カラダの震えが大きくなる。隣の女性がチラッとこっちを見た。あーわたしアブナイやつになってるじゃん。これはいかん。なんとかして止めなきゃ。止めようとしたらお腹がとてつもなくケイレンして、涙が出てきた。ポロポロ出てきた。喫茶店で口をおさえてボロ泣き。しかも円卓で向かい側には知らない人が何人も。という事態になって初めて、面白さに恥ずかしさが(かろうじて)打ち勝ち、わたしは平常心を(ちょっとだけ)取り戻した。ティッシュを出して涙を拭いて鼻もかんで、読んでいた本をバッグにしまった(でもまだ肩が震えてた)。
  • なんで公共の場でひとりで爆笑しちゃいけないんだろう。とその時思った。不気味だからだ。もちろん。でもなんで不気味じゃいけないんだろう。
    電車の中でひとりで悪態ついてるオネーサンとかいるじゃない。みんな遠巻きにしてるけど、本人は楽しそうだ。まあ本人の気持ちとしては楽しいわけじゃないんだろうけど、それでもその人の中の何かが楽しそうなんだよね。
    人がたくさん往来してる地下道に寝ころがりたいとか、満員電車の中で歌いたいとか、知らない人のうちに上がり込んで勝手に本棚の本を読んだりしたいとか、そういう願望あるよね、誰でも(ない?)。
    それができないのは人に迷惑をかけたくないから…じゃなくて、「本気でイッちゃったヤツ」認定をされたくないから。誰もトモダチになってくれないし、道を聞こうとして近づいてもササッとよけられるし、「谷山浩子カンペキにおかしくなっちゃったな」「気の毒〜」とか言われるし。そんなことになったら傷つく。ウツになる。だからガマンする。要するに気が小さいってことでしょう(「美意識に反するから」じゃないところがなんというか、とほほ)。
  • ネタ情報まるっきりゼロじゃあんまりだから、エッセイの著者だけ書いておこう。大槻ケンヂさん。実は今までお名前以外はほとんど知らず、エッセイも初めて読んだ。この人むちゃくちゃ面白い。わたしが今までの人生で読んだ全てのエッセイ書きの中で一番うまい。…「うまい」断言はまずい? じゃ一番「好き」。ちょっとやそっとの憂さはぶっとびます。人をシアワセにする、最高に価値あるお仕事をなさっておられます。「人」ってつまりわたしのことね。本のタイトルは内緒。知りたい人は片っ端から探してください。わたしの爆笑とアナタの爆笑は違うところに埋まってるかもしれないし。
  • ちなみに今日はもう一冊本を買ったけど、こっちもすごく面白かった。今日は笑いの当たり日だ。今日のわたしの精神はひじょーに笑いを必要としてたのだけど、見事に獲物を捕らえたね。カン冴えまくり。平成の山本勘助。
    そのもう一冊の本のタイトルを紹介しておく。「匂いをかがれるかぐや姫」原倫太郎さん。マガジンハウス。読みながら心の中でぴったりなツッコミを入れられるとおかしさは倍増し、入れられないとあまり面白くないかもしれない。波に乗れ。縄にはいれ。はいったらジャンプジャンプ止まってはいけない。そういう本です。どぞー。
  • 話は変わって。今度NACK5の「HOT ROCKIN'」という番組にゲスト出演する。ホットロッキン。谷山浩子がなぜに? と思われるかもしれないけど、番組のリスナーさんたちも「なぜ…」と思うに違いない(それより「誰…」か)。
    実は番組をやってる陰陽座(おんみょうざ)というメタルバンドのボーカルの黒猫さんという人が谷山のファンで「メタル界一の谷山浩子通」と自己紹介するような人なのだった。今「一」の前に「唯」を入れた人、反省文提出。その黒猫さんが、このあいだの渋谷のライブに来てくれて、ご挨拶して、そのご縁で番組のゲストに読んでいただくことになった。陰陽座はバリバリのコンセプトバンドで、ボーカルの「黒猫」さん「瞬火(またたび)」さんを始め全員の芸名が漢字二文字、歌詞も難読な漢字だらけ、衣装もメークもすごいよ…詳しいこと知りたい人はぐぐってください。
  • 放送は4月28日、夜9時半。NACK5聴ける人はぜひぜひ(^_^)
2007年04月14日(土)06:57
  • すごく久しぶりに大昔の日記を読んでみた。すっかり忘れてたけど、このサイトを作ったばかりの頃の日記は、文体が「ですます」じゃなかったのだ。なんだか新鮮に感じて、戻してみたくなった。で、早速やってみてるんだけど、慣れないせいかわたしの中で何かがぎくしゃくしてる。だいたい、昨日までの文章と感じが違いすぎて、並べて置くととっても変。落ち着かない。落ち着かないのはけっこう好きだけど、まあ境界線くらい引いておくことにしよう。
    「ですます」だと読んでくれてる人に直接話しかけてる気分で、「だ」だとひとりごとに近い感覚。なんとなくだけど、こっちの方が更新意欲がわく気がする。たぶん「皆様お元気ですか〜」みたいなのはお仕事モードだから、反射的にサボりたくなっちゃうのね。しばらくこっちでいってみることにする。
    …読み手を盛大に意識しつつ、ひとりごとを書く。これは変変変変変な気分だ。エッチな感じ、とホームページ初期のわたしが書いてたけど、確かにそうかも。「ですます」はステージに立って客席の方を向いてる。「だ」はステージの上に机と椅子があって、客席に対して横向きに座ってる。そういう感じ。
  • ところで、今のこの時刻はもちろん早起きではない。まだ昨日の続きで起きているのだ。得意の逆転生活がまた始まってしまった。寝なきゃ、とは思うんだけど寝たくない。ぜんぜん寝たくない。「眠くない」とか「寝られない」とかじゃなくて「寝たくない」。
    わたしの理想は、起きていられなくなるまで起きている。おなかがすいた時に食べる。そういう生活。でもこれでは仕事にならない。社会生活をしようとすると頻繁に寝不足になる。わたしは寝不足に弱くて、寝不足だとなんにもする気にならない。それで睡眠時間の確保のために、寝たくないのに毎晩(というか毎朝)寝てるのだ。必要睡眠時間は、最低7時間半。理想は9時間。9時間寝て、起きて、最初のうちはダメだけど6時間くらいたつとだんだんいい感じになり、9時間たったくらいから先は絶好調の上機嫌になる。でもここのところ毎日5時間くらいしか寝てない。肩こりがひどい。肌も荒れる。声も出ない。このように性格もグチっぽくなる。
    わたしの自由を妨害してるのは、毎日規則正しく朝昼晩・朝昼晩・朝昼晩を繰り返す天体と、時計と、それに合わせて動く世の中と、あとわたしの低性能なカラダ(含む脳)だ。
  • 歌を作っている。というか、作ろうとしている。アイデアの断片が次々にわいてくる。詞曲がワンフレーズだけできて、それが「きょうのテーマ」になっちゃって一日中鼻歌で歌ってたりする。その先へ行きなさいよ、と思うんだけど、ぜんぜん行かないんだな〜これが。
    今のわたしの特徴は、明るい暗い問わず、抒情方向にぜんぜん気持ちが向かわないこと。向けようとして「はいっ」と送り出してみても、すぐ帰ってきちゃう。無理してもしょうがないから、野放し作戦で。変な歌ができちゃうかも。「変な歌、好きです」と言う人がぜんぜん喜ばないような、ほんとに変な歌。…な〜んて言っといて冬のソナタみたいな曲ばっかり山のように作ったりしてね(←できるもんならやってみなさい)。

2007年04月13日(金)05:10

  • 自己紹介のページを大幅に書き換えました。前のがだいぶ古くなってたのと、気分を変えたくて。「好きなもの」を書いてたらすっかりハマっちゃいました。見てね(^_^)
2007年04月09日(月)02:29
  • 中村敦夫さんの「木枯らし紋次郎」のDVDをボックスで買ってしまいました。見始めたらやめられなくなっちゃいました。
    わたしが高一の頃にテレビで毎週やってた時代劇です。渡世人ものです。市川崑さんが総監督で、「羅生門」や「雨月物語」を撮った人が撮影を(時々)担当してたりして、いい役者さんがたくさん出ていて、ドラマそのものも見応えがあるんですが、やっぱり当時三十そこそこだった中村敦夫さん(今の三十歳よりだいぶ老けてる…いい意味で(^^;)の紋次郎が、ステキなんですよ〜。ただごとじゃない、とてつもない色気。見てるとゾクゾクして、目が離せなくなっちゃう。これって普遍的な色気かなあ。わたしの個人的なシュミ?
    なんにしろ、中村敦夫さんの紋次郎は高校時代のわたしのアイドルでした。15歳にしてこれを「いい!」と思った自分の眼力をほめてあげたい。
    週がわりゲストの役者さんは、若い頃の原田芳雄さん、若い頃の小川真由美さん、若い頃の(←以下略)高橋長英さん、安田(大楠)道代さん、扇千景さん、常田富士男さん、市原悦子さん、吉田日出子さん、十朱幸代さん他存在感のある人達が次々と。ゲスト以外にも若い頃の蟹江敬三さんがほんのチョイ役で出てたり、若い頃の火野正平さんがその他大勢(セリフが1コあったかどうか)で出てたりします。
    昔のドラマはおもしろいな〜としみじみ。でも今年のNHK大河ドラマはいいですよ。ライブでさんざん言いましたが。仲代達矢さんがすごかったけど、出番終わっちゃいました。残念。また出てこないかな。信虎リベンジ。想像しただけで身の毛がよだつ〜ヽ(^o^)ノ。
2007年03月29日(木)14:59
  • 先日花組芝居の「かぶき座の怪人」を見ました。すごくおもしろかったです! 東京は終わっちゃったけど、新神戸オリエンタル劇場(昔「幻想図書館・雪の女王」をやったところですね)で2日間ありますんで、関西方面の方はぜひどうぞ(^_^)
  • 花組芝居は、木原実さんがもと団員で、最近そのご縁で見にいくようになりました。木原さんは「お昼寝宮お散歩宮」のアルバムで声を(「ほんものは誰でしょう〜」とかの、あれ)やってくださってる方で、今は日テレのお天気お兄さんです。朝と夕方に日テレ系で姿を見ることができます。
    あと、青山円形劇場の頃に「電報配達人がやってくる」の一部をやったのですが、その時出演してくれた北沢洋さんが、今も現役の団員です。今回は春杉夏希という往年の大女優の役で出てます。
  • 花組のおもしろさは今さらわたしが語るまでもないことですが、ものすごくよくできたエンタテインメントです。ごちゃごちゃにとっちらかってるように見えて、全体はひとつの美意識にしっかり統一されていて、ひとりひとりの役者さんにも地力と勢いがあり、見応えあります。座長の女形はスバラシイですし、この演目は特に「怪人」のじーちゃん(女形)がかわいい!!!とにかくかわいい!!! 怪人を見るためだけに何回も行ってもいいってくらいかわいい。何度も思い出して、思い出し笑いしてます。
    ぜひ見てあげてください、関西の人!ヽ(^o^)ノ
2007年03月24日(土)02:49
  • ニッポン放送「イルカのミュージックハーモニー」に、イルカさんのピンチヒッターで出演します。25日(日)朝7時〜9時です。早い時間だけど、よかったら聴いてくださいね。
  • 大正直劇団(「アタゴオルは猫の森」の演出をしてくれた串田杢弥さんのひとり劇団)の公演がもうじきあります。詳細はこちら。
    友達の真衣ちゃん(←美人で人気者!)も出ます。出演者5人中4人が知り合いです。ぜひぜひ見に行ってあげてくださいまし(^_^)
    アルスノーヴァはこのごろいつも杢弥さんが使ってる、すっごく小さくてキタナくて臨場感あふれる小屋で、わたしは大好きです。阿佐ヶ谷もいい感じの町だよねー。
2007年01月22日(月)13:00
  • 谷山浩子のオールナイトニッポンR、無事にオンエアされたようです。メールくださったみなさま&聴いてくださったみなさま、ありがとうございました!
    放送時はわたしは岡山のホテルにいて、ラジオないので聴けなかったけど、携帯で2ちゃんねるの実況を読んで気分だけ味わってました。収録の時より、2ちゃんの実況をリアルタイムで読んでる時の方が、昔の生放送の気分に近い楽しさがあって、久しぶりにワクワクしました(^_^)
    森谷もとディレクター・現取締役の電話が長すぎるという声がありましたが、それでもだいぶカットされてたと思います。実際にはあの方は40分しゃべってました。電話が終わった時には、番組一本終わったくらい消耗してました(^^; 25年たっても、役職が偉くなっても、性格が変わらないというのは、ある意味偉大です。なかなかできることじゃありません。
    何はともあれ、楽しかったです。ゴーゴーマリオひさしぶりに聴きました。懐かしい思い出がいっぱいよみがえってきました。一緒に楽しんでくれたみなさま、ほんとにありがとう(^_^)
2007年01月12日(金)02:02
  • みなさま、新年あけましておめでとうございますヽ(^o^)ノ
    旧年中は大変お世話になりました! 今年もがんばって働きます。よろしくお願いします(^_^)
  • ところで。
    ニッポン放送で、一日だけの復活オールナイトニッポンをやらせていただくことになりました。24年ぶりくらい? 懐かしいですねー。オンエアは1月20日(土)27時(21日の午前3時)です。
    みなさまからの投稿をお待ちしてますヽ(^o^)ノ

    投稿方法はメールのみだそうです。宛先は、hiroko@allnightnippon.com 
    〆切は事情により(^^; 17日19時です。

    復活するコーナーは以下のとおり。

    マンガ予告編
    …1回だけなので、まあなんというかマンガに関する雑談とか、このコーナーの思い出話とか、漠然と募集…特に思い出話は、当人がバリバリに忘れてるので、ぜひ記憶を補完してやってくださいませ。
    浩子の人生相談
    当時は血液型と名前と生年月日で相性を調べたりしてましたが、バイオリズムの計算表をなくした上、計算のしかたももう忘れました(^^; どーしよーかなーー。
    えー、まあとにかくなんか相談してくれたら答えます。ってことにしとこう\(@▽@)/
    ザ・ベスト3
    投票お待ちしてます。当時はハガキだったので「組織票OK」でしたが、今回はメールのみなので、1アドレス一票だけ。同じアドレスから何通送っても1票です。
    投票する曲は既成の曲でもいいし、音源のあるものなら曲以外でもいいし、なんなら自作のオリジナル音源を送ってくれてもいいです。
    音源の送り先は、メール添付か、郵便なら
      〒100-8439 (株)ニッポン放送 オールナイトニッポンR 谷山浩子係
    まで。
    自作の音源でどうやってベスト3にはいれっちゅうんじゃ〜と思われるかと思いますが、手持ちのアドレス全部から投票して、さらに友達に連絡しまくって協力してもらうとかで、なんとか頑張ってください。すいません(でも考えてみればこれが本来の意味の「組織票」のような気も)。
    桜散るのコーナー
    そろそろ受験シーズンですので、景気よく砕け散った体験談を募集します(ってそういうコーナーでしたっけ。もしかして全然違う?)。好きな人に告白して撃沈した。バイトをクビになった。主役を降ろされた。買ったばかりの新車で塀に激突。なんでもいいです。一緒に散る桜を見ながら泣きましょう。
    おはようございますの朝食屋さん
    いきなり電話します。電話されても困らない人は、番号書いてください。

    以上です。 みなさまからのメール(ハガキ、とは言えなくなってしまったのね。ハガキ好きなんだけどなー)がないと成立しない番組です。なにとぞよろしく、お忙しいとは思いますが、ご協力お願いします〜m(_ _)m

    なんか間違いがあったりした場合は、谷山浩子オフィシャルサイトとかニッポン放送のホームページでフォローしてくれるそうです。わたしは明けてきょうから旅なのです。ソロライブツアー2007イン関西。京都と神戸近辺の方はぜひぜひおいでくださいね(^_^)


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